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熊本大学 2017年度
理系数学 第3問(医学部医学科)

問題

)とする.座標平面上の曲線とし,点)における曲線の接線をとする.以下の問いに答えよ.

(問1) 接線と曲線が点以外に共有点をもたないようなの最大値を求めよ.

(問2) (問1)で求めたの値をとする.実数に対し,直線と曲線の共有点の個数を求めよ.

(問3) (問2)の直線と曲線の共有点が個のとき,それら共有点の座標のうち小さい方の値がとなるようなを求め,そのときの曲線と直線で囲まれた部分の面積を求めよ.

出典:熊本大学 2017年度 前期 理系 第3問

方針

解法1

として微分し,接線との差を因数分解して,接点以外の共有点の座標を調べる。(問1)では正の定義域に入るかどうかを判定する。(問2)はとしてへ帰着し,二次方程式の正の解の個数をで場合分けする。(問3)はを代入してを決め,差を積分する。

解法2

接線との差の因数分解を『接点の重解と第3交点』として読む。(問3)では直線と曲線の差も完全に因数分解し,符号を確認してから表示積分する。

解答

解法1

(問1)

である。点 における接線と曲線の共有点を調べるため,

を考える。両辺に正の数 を掛けて整理すると

となる。よって接点以外の候補は

である。

のとき,この値は正であり,しかも接点とは異なるので,定義域に接点以外の共有点をもつ。したがって条件を満たさない。

のとき,この値は負であるから定義域 に入らない。 のときも接点以外の共有点はない。 のとき,この値は正であり,接点以外の共有点になる。ただし となる では,接点と一致するだけで点以外の共有点はない。したがって条件を満たすの最大値は

である。

(問2)

(問1)より であり, である。直線

である。共有点の座標は

を満たす。両辺に を掛けて整理すると

である。

は常に共有点である。二次式 を調べる。 のときは正の解が個, のときも解 個である。 のときは判別式 で,積と和がともに正なので正の解が個である。 のときは が重解であり,新しい共有点はない。 のとき二次式に実数解はない。

したがって共有点の個数は

である。

(問3)

共有点が個で,小さい方の座標が であるから, の解である。よって

より

である。

このとき直線は である。 において直線が曲線の上にあるので,求める面積は

である。

解法2

(問1)

接線と曲線の共有点方程式は

である。接点以外の候補は

である。ではかつ接点と異なるため条件を満たさない。では正の第3交点をもたず,では通常となる。ただし

となるのはで,このとき第3交点も接点に重なる。したがって条件を満たす最大値は

である。

(問2)

より直線はであり,共有点条件は

となる。二次因子の正の実根を判定すると

の共有点をもつ。では二次因子の重根もであることに注意する。

(問3)

を二次因子へ代入して

を得る。このとき

であり,で非負である。よって面積は

である。