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熊本大学 2017年度
理系数学 第2問(理工系2)

問題

とする.原点をとする複素数平面において,を表す点をそれぞれとする.さらに,点を直線に関して点と反対側にとり,が正三角形になるようにする.点を表す複素数をとするとき,以下の問いに答えよ.

(問1) を用いて表せ.

(問2) が等式を満たすとき,をそれぞれ求めよ.

(問3) (問2)で求めたに対して,直線と直線の交点をとし,とする.このとき,の値を求めよ.

出典:熊本大学 2017年度 前期 理系 第2問

方針

解法1

正三角形は複素数の回転として表す。点が直線のどちら側にあるかを確認して回転の向きを決める。(問2)はについての二次方程式を解き,に合う根を選ぶ。(問3)は得られた点を座標化し,直線の交点を媒介変数で求めて内積からを計算する。

解法2

正三角形を回転因子で表し,方程式は比について解く。(問3)では交点を求めず,直線の方向ベクトルだけで角を計算する。

解答

解法1

(問1)

は正三角形で,点は直線 に関して点と反対側にある。 の回転を施す向きを選べばよい。

の虚部は であるから,点は直線 の負の側にある。したがって点は正の側にあり,

である。よって

である。

(問2)

与えられた等式を について見ると

である。したがって

である。 より

であり,これは実部・虚部ともに正である。一方, の虚部は負である。よって

である。

(問1)より

である。

(問3)

座標で

と表す。直線 上の点を とおく。直線 の方向ベクトルは

である。 が両直線の交点であることから

が得られる。実際, と平行である。

したがって

である。よって

であるから

である。

解法2

(問1)

とおく。点は直線の負の側にあるので,反対側の頂点は

である。したがって

である。

(問2)

なので,とおくと

であり,

となる。を満たす方は正符号だから

である。また

である。

(問3)

は直線と直線のなす鋭角であるから,交点自体を求める必要はない。方向ベクトルとして

をとる。内積は,長さの二乗はそれぞれだから

である。