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熊本大学 2024年度 前期 医学科数学③ 第3問

kを実数とし,f(x)=sin2xcosx1+kとおく。曲線y=f(x)(0x3π2)Cとする。以下の問いに答えよ。
(問1) 曲線Cx軸の共有点の個数がkの値によってどのように変わるか調べよ。
(問2) 曲線Cx軸の共有点が2個以上あるようなkに対し,g(k)
g(k)=p1p2f(x)sinxdx
と定める。ただし,p1,p2はそれぞれ,曲線Cx軸の共有点のx座標のうち1番小さいもの,2番目に小さいものとする。g(k)の最大値と最小値を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

三角関数積分微分 置換、場合分け、定積分評価

方針

u=cosxとおくとf(x)=ku2uとなる。まずu[1,1]での二次方程式の根と、区間[0,3π/2]におけるcosx=uの解の個数を数える。(問2)は最初の二つの解がcosxの二つの根に対応するので、uで積分して根の間の放物線面積にする。

解答

(問1)
u=cosxとおくとf(x)=sin2xcosx1+k=ku2uである。共有点はu2+uk=0を満たすu=cosxに対応する。u2+u1u1での値域は14u2+u2である。

k<1/4またはk>2では共有点はない。

k=1/4ではu=1/2であり、[0,3π/2]に解は2個ある。

1/4<k<0では二つの根がともに(1,0)にある。それぞれに対し[0,3π/2]に解が2個あるので、共有点は4個である。

k=0ではu=1,0であり、解の個数は1+2=3個である。

0<k<2では一つの根だけが(0,1)にあるので、共有点は1個である。k=2ではu=1に対応し、共有点は1個である。

(問2)
共有点が2個以上あるのは14k0である。方程式u2+uk=0の二つの根をr1r2とするとr2r1=1+4kである。最初の二つの共有点に対応するuの値はr2,r1であるから、u=cosxdu=sinxdxによりg(k)=r1r2(ku2u)duである。これは根の間の下に凸な二次式の面積であり、g(k)=r1r2(ur1)(r2u)du=(r2r1)36=(1+4k)3/26である。したがって1/4k0ming(k)=0,maxg(k)=16である。

別解

解法2(二次関数のグラフと平方完成)

方針

h(u)=u2+uのグラフとu=cosxの値のとり方を分離して共有点数を数える。積分では2根の中点1/2と根間距離を使って被積分関数を平方完成し、対称区間の積分として求める。

解答

(問1)
u=cosxとおけばf(x)=0h(u)=u2+u=k,1u1となる。hu=1/2で最小値1/4をとり、h(1)=h(0)=0,h(1)=2である。

u(1,0)に対するcosx=u0x3π/2で2解、u(0,1)では1解である。端点も別に数えると、共有点数はk(,1/4)1/4(1/4,0)0(0,2)2(2,)個数0243110である。

(問2)
対象は1/4k0である。2根をr1r2、根間距離をd=r2r1=1+4kとする。u=cosxdu=sinxdxより、最初の2共有点の間ではg(k)=r1r2(ku2u)du.根の中点は1/2なのでv=u+1/2とおけば、積分区間は[d/2,d/2]、被積分関数はd2/4v2である。したがってg(k)=d/2d/2(d24v2)dv=d36=(1+4k)3/26.これはkについて増加するからming(k)=g(1/4)=0,maxg(k)=g(0)=16.

総評

難度7、計算量6、想定30分。u=cosxに対する二次方程式の根数と、各uに対する区間内のxの個数を分けて数える。解法1は根の位置、解法2はh(u)=u2+uのグラフで7区分を整理した。積分は根間の放物線面積と平方完成の2通りでg(k)=(1+4k)3/2/6に一致する。

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出典: 熊本大学 2024年度 前期 数学③(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。