方針
存在は に中間値の定理を使う。一意性は、2つの固定点があると仮定して平均値の定理を適用し、 から距離が自分自身より真に縮む矛盾を出す。反復列については、条件 で各 が区間内に残ることを確認し、同じ縮小評価を繰り返す。
解答
(1) とおく。条件 (ロ) より であるから、特に かつ である。
関数 は連続なので も連続である。したがって中間値の定理により、 となる が存在する。これは を意味する。
次に一意性を示す。 がともに を満たすとする。平均値の定理と条件 (ハ) より である。ここで だから、もし なら両辺を で割って となり矛盾する。よって である。したがって を満たす値は区間 にただ1つ存在する。
(2)
まず であり、条件 (ロ) によって は区間 の値を再び に入れる。したがって はすべて に属する。
また であるから、平均値の定理と条件 (ハ) より が成り立つ。
これを順に用いると となる。同様に繰り返せば、すべての について を得る。
反復するたびに誤差が等比数列的に縮む
別解
解法2
方針
とおくと なので
は狭義減少する。端点の符号と合わせて固定点の存在・一意性を
一度に示す。反復誤差は1段の評価を数学的帰納法で累積する。
解答
(1)
とおく。条件(ロ)より は連続だから、中間値の定理により となる
が存在する。一方なので は狭義減少する。したがって零点は1個だけである。
(2)
条件(ロ)により全ての は に属する。
平均値の定理から では でと仮定すれば、上の1段評価により でも成り立つ。
よって数学的帰納法からが全ての正の整数 で成り立つ。
総評
高校範囲の道具で縮小反復の考え方を証明する問題である。目安時間は12分。存在、一意性、反復列の評価を分け、毎回平均値の定理を使うために が区間 内に残ることも書いておく。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。