Evolton

京都大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

xyx+y>0xy>0をみたす実数とする.
ある4面体の隣り合う2辺の長さがx+yxyで,残り4辺の長さはすべて1であるという.
このような条件をみたす点(x,y)の存在範囲を図示せよ.

難易度8/ 10計算量7/ 10目安30

ベクトル図形と方程式方程式・不等式 内積の利用座標設定必要十分条件、範囲評価

方針

共通頂点から出る3辺をベクトルとし、6辺長から内積を決める。3ベクトルが空間内で一次独立になる条件をグラム行列の行列式で表す。

解答

特別な2辺の共通頂点をO、その端点をA,B、第4頂点をCとする。u=OAv=OBw=OCとおくとu2=x+y,v2=xy,w2=1.残りの辺長が1であることからuv=x12,uw=x+y2,vw=xy2.この3ベクトルのグラム行列の行列式は、展開してdetG=3(x2y2)4(x12)2=(x2)2+3y234.四面体が正の体積をもつ必要十分条件はGが正定値であることである。問題の条件x+y>0,xy>0のもとでは、detG>0なら2次の主小行列式も正になる。実際x14y2>0(x2)2+3y2<3から従う。従って存在範囲はx>y,(x2)2+3y2<3.すなわち直線y=±xの間にあり、楕円(x2)2+3y2=3の内部にある部分で、境界はいずれも含まない。

別解

解法2

方針

特別な2辺と、その間の長さ1の辺が作る三角形を先に考える。
第4頂点はその三角形の3頂点から距離1にあるので、外接円半径が
1未満であることが必要十分である。面積と外接円半径を辺長から計算する。

解答

特別な2辺の共通頂点を O、端点を A,B とする。OA=x+y,OB=xy,AB=1.OAB の面積を Δ とする。
余弦定理に対応する内積からOAOB=x12なので4Δ2=(x+y)(xy)(x12)2=x14y2.第4頂点 CO,A,B のすべてから距離1にある。
これは COAB 平面への射影が外心であり、
外接円半径 RR<1 であることと同値である。
等号では4点が同一平面上となり四面体にならない。

外接円半径の公式よりR2=OA2OB2AB216Δ2=x2y24(x14y2).R<1 を整理すると(x2)2+3y2<3.また問題の辺長条件はx+y>0,xy>0x>y.したがって存在範囲はx>y,(x2)2+3y2<3であり、境界は含まない。

総評

難度8、計算量7。全6辺をグラム行列へ変換すると存在条件が正定値性に一致する。行列式だけでなく、問題の符号条件下で他の主小行列式も正になることを補った。楕円境界では体積が0となるため除外し、直線境界も辺長0となるため除外した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。

冊子PDFで見る京大のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 京都大学 1996年度 後期 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。