方針
単位円上の2点 を結ぶ直線を と表す。第1象限の交点は辺 と辺 の延長の交点である。(2)は4点の複比が実数になることを示す。
解答
(1) 単位円上の異なる2点 を通る直線はと表せる。実際、 を用いれば はこの式を満たし、これは に関する実一次方程式である。
正五角形の頂点を と反時計回りに並べる。第1象限にある求める交点は、辺 と辺 の延長の交点である。従って および を用いて連立するとなお の偏角は で、係数 だから、この は確かに第1象限にある。
(2) 4点 が同一円周上にあるための必要十分条件は、これらが同一直線上にない本問ではが実数となることである。(1)の式を代入すると右辺は で実数である。従って は同一円周上にあり、3点 を通る円は原点を通る。
別解
解法2(極形式と円の方程式で示す)
方針
交点の式を極形式へ直し、
と読む。
原点・1・ を通る円を実座標で書き、
この が円の方程式を満たすことを確認する。
解答
(1)
辺の直線を連立するとを得る。ここでしたがって とおけば だからこれは確かに第1象限の点である。
(2)
、、 を通る円はである。実際、原点と を通り、 を代入してもとなる。 を左辺へ代入するとところがよって上式は0であり、 もこの円上にある。
したがって3点 を通る円は原点を通る。
総評
難度8、計算量7。想定時間は30分程度。どの2辺の延長が第1象限で交わるかを図で先に特定する。直線の複素方程式と複比の実数条件を使うと、座標の連立計算を避けられる。最後は が共役な2数の和で実数であることを確認する。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。