方針
接点の 座標を とおき、点 を通る接線の条件から を得る。接線の本数は、この3次関数 と水平線 の交点数で判定する。(2) では曲線と接線の差が と因数分解できるため、交点 の間で積分して面積を の式にし、(1) の範囲に対応する の範囲から値域を決める。
解答
(1)
接点の 座標を とする。曲線 の導関数は であるから、 における接線は である。整理すると となる。この直線が を通る条件は である。 とおくと である。したがって は で減少、 で増加、 で減少し、 である。よって方程式 の実数解がちょうど1つとなるのは、水平線 が極小値より下、または極大値より上にあるときである。
したがって である。なお では重解を含むが、異なる接線は2本存在するので含めない。
(2)
次に面積を求める。接点 における接線と曲線の差はである。したがって接線と曲線の交点の 座標は と である。囲まれた部分の面積は、符号を考えて絶対値をつければ である。積分を実行するとであるから となる。よって である。
(1) の範囲に対応する の範囲を確認する。 のときは の唯一の解が にある。実際、 であり、 では は減少するからである。また のときは唯一の解が にある。実際、 であり、 では は減少する。
したがって、(1) の範囲で得られる は である。このうち の側だけで は より大きい任意の値をとり、 はいくらでも大きくできる。よって であり、逆に任意の は を適当に取ることで実現できる。したがって である。
総評
難度6、計算量6。目安時間は25分。接線の本数判定と面積計算を同じ接点パラメータ で処理できるかが中心である。端点 は接点方程式に重解が出るため見落としやすいが、接線が1本ではないので除外する必要がある。(2) では から直接面積を出そうとすると煩雑になるため、 の範囲に戻して の値域を読むのが整理しやすい。下端 は近づくだけで到達しない点も答案に明記したい。 接点パラメータの3次関数を図示し、水平線との交点数が変わる境界を視覚化した。面積積分の既存答案にあった符号誤記も訂正した。