問題
を0でない複素数とし、実数 を
によって定める。
(1) を満たす実数 を定数とする。 が絶対値 の複素数全体を動くとき、 平面上の点 の軌跡を求めよ。
(2) を満たす実数 を定数とする。 が偏角 の複素数全体を動くとき、 平面上の点 の軌跡を求めよ。
出典:京都大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
解法1
を極形式で表す。(1)ではを固定し,偏角を動かすとがの定数倍で表されるので楕円になる。(2)では偏角を固定し,を正に動かす。との間の恒等式から双曲線を得るが,により右側の1枝だけであることを確認する。
解法2
(1)は と直交座標で置き、 を直接用いて が の定数倍になることから楕円を得る。(2)は と を作り、その差の平方が4になる恒等式と符号条件で双曲線の右枝に限定する。
解答
解法1
(1)
なので とおける。このとき である。したがって
であり,
である。よりどちらの係数も正であるから,を動かすと軌跡は
で表される楕円である。
(2)
偏角がであるから,を用いて とおける。このとき である。よって
である。
ここで だから
を得る。さらにより であり,なのでである。したがって も必要である。
逆に,この双曲線上でを満たす点については,となる正のが存在し,対応するも上式で決まる。よって求める軌跡は
で表される双曲線の右側の枝である。
解法2
(1)
とおく。 より
したがって
これを へ代入すると
なので退化せず、軌跡はこの楕円全体である。
(2)
の偏角が なので、ある により
実部・虚部から
両式の平方の差をとると
さらに相加相乗平均より
だから
よって軌跡は
で表される双曲線の右枝である。