方針
文系第4問と同じく,を先に除外し,では倍角公式と加法定理からを得る。あとは自然数になるを調べる。を直接確認し,では分子が分母より小さくなることからとして否定する。
解答
のとき,であるからはと同じ向きである。したがって となり,2にはならない。よっては不適である。
以下,とする。倍角公式より である。よって加法定理からである。これが2であるから である。整理すると であり, を得る。したがって である。 を調べると である。したがってこの範囲で自然数になるのは だけである。
次にとする。このとき であるから となる。よって自然数は存在しない。
以上より,求める組は である。
別解
解法2
方針
加法定理から得た有理式を最大公約数で絞る。 のとき 。 なので、自然数解なら は5の正の約数に限られる。
解答
ではなので不適である。
とする。倍角公式と加法定理を用いて整理すると右辺をと分けると が自然数なら である。一方だから では左辺が正なので第1の場合は だが となり不適。第2の場合は でしたがって求める組はのみである。
総評
難度6,計算量5。目安時間は20分。内容は文系第4問の統合版であり,三角関数の条件を整数の有理式へ落とすのが中心である。ではの式をそのまま使えないため,先に例外処理する。では,ではという範囲評価で自然数を否定すると,列挙が短くまとまる。