京都大学 2021年度
理系数学 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系学部
- 分野
- 積分、微分
- 解法
- 置換積分、定積分評価、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 3 / 10 目安 15分
問題
曲線y=log(1+cosx)の0≦x≦2πの部分の長さを求めよ.
出典:京都大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
解法1(半角公式で弧長積分を正割関数へ直す)
曲線の長さ公式
を用いる。y′=−sinx/(1+cosx) は半角公式で −tan(x/2) となるので,被積分関数は 1/cos(x/2) に簡単化する。あとは u=x/2 と置き,
∫du/cosu
を log((1+sinu)/cosu) で評価する。
解法2(正接半角置換で平方根を直接積分する)
導関数を y′=−tan(x/2) と直した後,t=tan(x/2) とおく。弧長要素と dx の因子が約分され,2/1+t2 の標準形になる。
解答
解法1(半角公式で弧長積分を正割関数へ直す)
y=log(1+cosx) とおく。0≦x≦π/2 では 1+cosx>0 である。導関数は y′=1+cosx−sinx である。半角公式 sinx=2sin2xcos2x,1+cosx=2cos22x より y′=−tan2x である。
したがって曲線の長さ L は
L=∫0π/21+(y′)2dx=∫0π/21+tan22xdx=∫0π/2cos(x/2)1dx
である。ここで 0≦x/2≦π/4 なので,cos(x/2)>0 である。 u=2x とおくと
L=2∫0π/4cosu1du
である。ここで dudlogcosu1+sinu=cosu1 であるから
L=2[logcosu1+sinu]0π/4=2log221+22=2log(1+2)
である。
解法2(正接半角置換で平方根を直接積分する)
y=log(1+cosx) の導関数は
y′=−1+cosxsinx=−tan2x
である。したがって弧長 L は
である。
t=tan(x/2) とおくと,区間内で 0≦t≦1 であり
dx=1+t22dt,1+tan22x=1+t2
だから
L=2∫011+t2dt=2[log(t+1+t2)]01=2log(1+2)
となる。さらに (1+2)2=3+22 より
とも書ける。