問題
無限級数の和を求めよ.
出典:京都大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
解法1(複素数の等比級数の実部を取る)
を複素数 の実部として扱う。 とおけば,求める和は収束する複素等比級数 の実部である。和 を実部が読める形に有理化して整理する。
解法2(余弦級数と正弦級数の連立方程式を解く)
複素数を使わず,余弦級数 と正弦級数 を同時に置く。加法定理で添字を1つずらした式を作ると の2元連立方程式になり, を直接求められる。
解答
解法1(複素数の等比級数の実部を取る)
とおく。このとき であるから,求める級数は であり,これは の実部である。 なので である。したがって等比級数の和は
である。
ここで だから である。よって
である。その実部は
である。
分母を整理すると
であるから,求める和は
である。
別解。周期性を用いて6項ずつまとめることもできる。 は12周期であるが,等比的な重みがあるため,12項を1組にして等比級数にしても同じ値が得られる。ただし計算量は複素数を用いる方法の方が少ない。
解法2(余弦級数と正弦級数の連立方程式を解く)
とし
とおく。絶対収束するので添字をずらしてよい。加法定理から
を得る。この連立方程式を解くと
である。
を代入すると
となる。したがって求める和は
である。