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京都大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

曲線y=12(x2+1)上の点Pにおける接線はx軸と交わるとし,
その交点をQとおく.
線分PQの長さをLとするとき,Lが取りうる値の最小値を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安16

微分図形と方程式 接線・法線微分による最大最小、計算整理

方針

接点の x 座標を t とおく。接線が x 軸と交わるため t0 であり,接線の方程式から交点 Q を求める。距離 L は平方して扱い,L2=(t2+1)3/(4t2) まで整理する。最後は u=t2>0 と置いて1変数関数の最小値を求める。

解答

接点を P=(t,t2+12) とおく。この曲線の導関数は y=x であるから,点 P における接線の傾きは t である。したがって接線は yt2+12=t(xt) すなわち y=tx+1t22 である。

この接線が x 軸と交わるには t0 である。y=0 とおくと,交点 Qx 座標は 0=tx+1t22 より x=t212t である。したがって Q=(t212t,0) である。

距離の2乗を計算するとL2=(tt212t)2+(t2+12)2=(t2+12t)2+(t2+12)2=(t2+1)34t2である。

ここで u=t2>0 とおくと L2=(u+1)34u である。L2 を最小にすれば L も最小になる。対数微分の形で見ると ddulog(u+1)3u=3u+11u であり,これが0となるのは 3u=u+1,u=12 のときである。また u0+ または uL2 となるので,ここで最小をとる。

したがって L2=(1+1/2)341/2=2716 であり,求める最小値は 334 である。

別解

解法2(平方差の因数分解で下界を示す)

方針

接点を t として L2u=t2>0 の式へ直すところまでは同じである。その後は微分せず,候補値 27/16 との差を因数分解して非負性と等号条件を同時に示す。

解答

接点をP=(t,t2+12)とおく。接線はy=tx+1t22であり,x 軸と交わる条件から t0 である。交点はQ=(t212t,0)となる。距離を計算するとL2=(t2+1)34t2である。

u=t2>0 とおくとL22716=4(u+1)327u16u=(2u1)2(u+4)16u0である。等号は u=1/2,すなわち t=±1/2 のときに成立し,いずれも接線は x 軸と交わる。よってLmin=2716=334である。

総評

難度4、計算量4。想定時間は16分程度。接線を接点パラメータで表し,交点を出して距離を平方する標準問題である。接線が x 軸と交わる条件から t=0 を除く点を明示しておくとよい。最後の最小化は t のまま微分するより,u=t2 にして正の1変数関数として扱うと計算が短い。 t=0 t=0 t=0 t=0 t=0 t=0 t=0 では接線が x 軸と平行なので除外される。L>0 であるから L2 を最小化してよく,別解の因数分解は等号条件 t2=1/2 も同時に与える。

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出典: 京都大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。