方針
問1は対偶を示す。 が合成数なら と書け, の因数分解により が で割り切れることを示す。問2は原点を通る接線条件を,接点 に対して と表す。そこで を で考え, から微分係数が0になる点を得る。
解答
問1
対偶を示す。すなわち, が合成数ならば は素数でないことを示す。 が合成数であるとすると と書ける。ただし である。このとき である。一般に であるから, は で割り切れる。
さらに より であり, より である。したがって は1より大きく自分自身より小さい約数をもつので,素数ではない。
よって対偶が示されたので, が素数ならば も素数である。
問2
原点を通る接線が,曲線上の点 における接線であるための条件を考える。その接線は である。これが原点を通ることは すなわち と同値である。
そこで とおく。 であり,この区間では だから, は微分可能である。また仮定 より である。
したがって, であるから,区間 のある点 で となる。実際, が途中で一定でないなら最大値または最小値を内部でとる点を考えればよく, が一定なら任意の内部点で である。
一方 であるから は を意味する。すなわち である。これは点 における接線が原点を通ることを表す。よって,曲線 の接線で原点を通るものが存在する。
別解
解法2(指数の整除性と反転変数のロルの定理)
方針
問1は なら が を割るという指数差の整除性で対偶を示す。問2は とおくと両端値が等しくなることを利用し,ロルの定理から接線条件を直接取り出す。
解答
問1
が合成数であるとし, を満たす約数 を取る。 と書けばである。指数差の因数分解により は の約数である。またなので, は素数ではない。よって対偶により, が素数ならば は素数である。
問2
区間 でとおく。 よりである。したがってロルの定理により,ある が存在して となる。
とおくと でありだからを得る。点 における接線はであり,上の等式を用いると となる。よってこの接線は原点を通る。
総評
難度6、計算量4。想定時間は20分程度。問1は「素数なら」を直接扱うより, が合成数なら差のべきが因数分解できる,という対偶で見るのが自然である。真の約数であることを示すため, まで確認する必要がある。問2は原点を通る接線条件を と式に直せるかが核心で,その形を作るために を考える。 問1は結論の対偶を明示し,得た約数が1でも元の数自身でもないことを書く。問2の接線条件は であり,2通りの補助関数はいずれもこの等式を導く。