方針
行列の積から の漸化式を読む。(2) は を確認してから、 と を示す帰納法で進める。(3) は保存される式を漸化式へ直接代入して確認する。(4) は と を組み合わせる。
解答
(1) であるから である。
(2) のときであり、 が成り立つ。 と仮定する。このとき であるから である。また であり、 だから である。したがって である。
以上より が成り立つ。数学的帰納法により、すべての正の整数 について である。
(3) のとき である。さらに漸化式を用いて計算するとである。したがって ならば である。
数学的帰納法により がすべての正の整数 で成り立つ。
(4)
(2) より であるから、 のとき である。(3) より であるから、右辺は に近づく。したがって である。さらに より なのでである。
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別解
解法2(和と差を等比数列にする)
方針
(1) の漸化式を得た後、,
とおく。それぞれが公比
, の等比数列になるため、
の明示式、保存式、比の極限をまとめて得る。
(2) の大小関係は漸化式による帰納法で確認する。
解答
(1) 行列の積から(2) なので である。
と仮定するとであり、またよって帰納法により が成り立つ。
(3) , と考え、とおく。(1) より だからここで なので(4) だから
である。またよって
総評
行列から生じる漸化式、帰納法、保存式、極限を扱う問題。目安時間は29分。問題文が行列を明示するため行列計算を用いる。(3) の保存式は直接展開でも、 の積でも確認できる。極限では比が正であることを忘れない。
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