方針
直前に白球が出たら次はつぼ 、赤球が出たら次はつぼ から取り出すので、 の漸化式を条件付き確率で立てる。行列は各つぼで白・赤が出る確率をそのまま並べればよい。(2)では が常に成り立つことと、差 が一定比で変化することを使う。和と差から を復元し、 により極限を求める。
解答
(1) 回目に白球が出たとき、 回目はつぼ から取り出す。つぼ で白球が出る確率は 、赤球が出る確率は である。
また、 回目に赤球が出たとき、 回目はつぼ から取り出す。つぼ で白球が出る確率は 、赤球が出る確率は である。
したがって および である。よってである。
(2)
最初はつぼ から取り出すので である。また常に である。
次に差を取ると、(1)の漸化式よりさらに であるから、 である。
和と差を用いて だから、である。
ここで より である。したがって となり、 である。
別解
解法2(白の確率だけの漸化式にする)
方針
を用いて一次漸化式へ落とす。定常値 との差を取れば等比数列になり、一般項と極限が直ちに出る。
解答
(1)
条件付き確率からこれが求める行列である。
(2)
を代入すると定常値 を引けば だから より比の絶対値は1未満なので
総評
難易度は6、計算量は6程度である。想定時間は22分から30分程度。条件付き確率の標準問題で、直前の色が次に選ぶつぼを決める点を式に正しく写せるかが勝負である。行列を求めた後は、成分をそのまま何度も掛けるより、和 と差 に分けると一般項が短く出る。 なので比の絶対値が1未満であることを最後に確認し、極限 まで書き切りたい。 2つの解法と解説図を相互に照合し、境界値・除外点・符号も確認した。