方針
、 と置いて有理式 に直し、除外点を保った増減・値域から解数を数える。
解答
(1) と置く。 であるから、 はすべての実数を1回ずつ動く。また である。したがって では右辺は だけで決まるので、グラフは 軸対称である。 では問題の指定により極限値を取る。上の式で とすれば であるから、点 を通る。
次に特徴を調べる。分母が0になるのは すなわち である。ここでは分子が0でないので、縦の漸近線である。
また では が定義されないため、元の点は存在しない。ただし有理式の極限は であるから、、 は穴として描く。零点は分子より である。以上を用いて、 軸対称、漸近線 、穴 、零点 、切片 を持つグラフを描けばよい。
(2) と置く。 では であり、 は だけに対応し、 は と の2個に対応する。
(1) より と置けば、方程式は である。ただし に注意する。前者は分母が0になる点、後者は が定義されない点である。
増減を調べる。計算すると である。したがって では、 で増加し、 で減少する。ただし 、 で区間を分ける必要がある。
各区間の値を整理する。 であり、 で である。よって での値域は である。
次に では、 で 、 で である。ただし は含まないので、値域は である。
さらに を考える。 で 、 で最大となり、 である。また で 、 で である。したがってこの区間からは、 で2個の 、 で1個の 、 で1個の 、 で1個の が得られる。
これらを の個数に直す。 は の1個、 は2個の を与える。
以上より、求める個数はである。
別解
解法2(zの二次方程式で解数を数える)
方針
と置く。 を二次方程式へ直し、判別式・根の和・積から非負根の個数を数える。 だけ が1個、正根は の2個に対応する。
解答
(1)
(1) とおくとしたがってグラフは 軸対称で、 が縦の漸近線、 は穴、 は零点、 は通る点である。
(2) とすると、 はと同値で、判別式はである。ただし は元の式で除外され、 は漸近点である。
根の和 、積 も用いると、非負根の個数は次のようになる。正根1個は を2個、正根2個は4個、 は の1個を与える。これは増減表による数え上げとも一致する。
総評
難易度は8、計算量は8程度である。想定時間は35分から45分程度。(1)は による有理式化が出発点で、漸近線、穴、零点を区別して描くことが重要である。特に は有理式では値が0に近づくが、元の が定義されないため穴になる。(2)では とした後、 だけ解が1個、 は解が2個という対応を最後まで忘れないこと。境界 で個数が変わるので、増減表と値域を分けて答案に残すと安全である。 2つの解法と解説図を相互に照合し、境界値・除外点・符号も確認した。