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九州大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

楕円x24+y2=1上の第1象限内の点Pにおいて
この楕円に引いた接線が点(4,0)を通るとする.

(1)Pの座標を求めよ.

(2) Oを原点,Aを楕円の頂点(2,0)とする.
第1象限において,線分OAOPおよび楕円の弧APで囲まれた部分の面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安22

図形と方程式積分 接線・法線面積計算置換

方針

楕円の接線公式を使い、接線が (4,0) を通る条件から接点 P を決める。面積は、0x1 では線分 OP の下、1x2 では楕円の上半分の下として分けて積分する。楕円の積分は x=2cosθ とおくと簡単になる。

解答

(1)
楕円上の点を P(x0,y0) とする。楕円 x24+y2=1P における接線は x0x4+y0y=1 である。これが点 (4,0) を通るので x044=1 より x0=1 である。P は第1象限内にあるから y0>0 であり、楕円の式から 14+y02=1 より y0=32 である。したがって P(1,32) である。

(2)
直線 OP の方程式は y=32x である。求める部分は、0x1 ではこの直線の下、1x2 では楕円の上半分 y=1x24 の下にある。よって面積は 0132xdx+121x24dx である。

第1項は 0132xdx=34 である。第2項では x=2cosθ とおく。x=2 のとき θ=0x=1 のとき θ=π/3 であり、dx=2sinθdθ だから121x24dx=20π/3sin2θdθ=2[θ2sin2θ4]0π/3=π334である。したがって求める面積は34+(π334)=π3である。

別解

解法2:単位円の扇形へ移す

方針

x=2X, y=Y で楕円を単位円へ移す。接点は円の接線公式で求め、
囲まれた部分を中心角 π/3 の扇形として計算し、面積倍率2を戻す。

解答

x=2X, y=Y とおくと楕円は単位円X2+Y2=1へ移り、点 (4,0)(2,0) へ移る。

(1)
円上の接点を (X0,Y0) とすると接線は
X0X+Y0Y=1 である。これが (2,0) を通るので
2X0=1。第1象限より(X0,Y0)=(12,32).元へ戻してP=(1,32).(2)
単位円側で対応する部分は中心角 π/3 の扇形で、面積は12π3=π6.変換 x=2X で面積は2倍になるから、求める面積はπ3.

総評

難度5、計算量5。接線公式で接点を出し、その後は楕円弧と線分で囲まれる面積を分けて積分する問題である。想定時間は22分程度。積分では 0x11x2 で上側の境界が変わる点を明示したい。楕円を横に2倍された単位円と見る別解も有効で、答えが扇形面積として自然に π/3 になることを確認できる。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。

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出典: 九州大学 1990年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。