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九州大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

曲線y=f(x) (x>0)上の任意の点(t,f(t))における接線はy軸と点(0,(t21)f(t))で交わるという.
次の問に答えよ.

(1) 関数y=f(x)の満たす微分方程式を求めよ.

(2) 曲線y=f(x)が点(1,1)を通るとき,関数f(x)を求めよ.

(3) 上に求めた関数f(x)の最大値およびそのときのxの値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

微分指数・対数 接線・法線微分による最大最小、式変形

方針

接線の y 軸切片は f(t)tf(t) である。これが問題文の (t21)f(t) に等しいことから微分方程式を作る。点 (1,1) を通る条件で定数を決め、得られた関数は正なので、最大値は f(x)/f(x)=2/xx の符号で判定する。

解答

(1)

(t,f(t)) における接線は y=f(t)+f(t)(xt) である。この直線が y 軸と交わる点は x=0 を代入して y=f(t)tf(t) である。

問題文より、この値は (t21)f(t) に等しい。したがって f(t)tf(t)=(t21)f(t) である。整理して tf(t)=(2t2)f(t) を得る。変数名を x に戻せば、求める微分方程式は xf(x)=(2x2)f(x) である。

(2) x>0 であるから、(1)の式を f(x)f(x)=2xx と見る。両辺を積分すると logf(x)=2logxx22+C である。したがって f(x)=Cx2ex2/2 と書ける。

条件 f(1)=1 より 1=Ce1/2 だから C=e1/2 である。よって f(x)=x2e(1x2)/2 である。

(3)

(2) で求めた f(x)x>0 で正である。したがって f(x) の符号は f(x)f(x)=2xx の符号と同じである。 2xx=2x2x であり、x>0 なので、0<x<2 では正、x>2 では負である。よって f(x)x=2 で最大となる。

最大値は f(2)=2e(12)/2=2e1/2 である。

別解

解法2

方針

線形微分方程式を積分因子で解き、最大値は指数関数の基本不等式で評価する。

解答

(1)

接線の y 切片からf(x)xf(x)=(x21)f(x),すなわちf(x)(2xx)f(x)=0.(2)

積分因子で零点の問題を避ける。
ここでμ(x)=ex2/2x2を掛けるとddx{μ(x)f(x)}=0.したがってf(x)=Cx2ex2/2.f(1)=1 より C=e1/2 だからf(x)=x2e(1x2)/2.(3)

指数関数の基本不等式を使う。u=x22>0とおくとf(x)=2e1/2ue1u.基本不等式 eu1u よりue1u1,等号は u=1 のときに限る。よってx=2 のとき最大値 2e1/2.

総評

接線の切片条件から微分方程式を作る問題。難度は標準で、目安時間は20分前後。接線の y 軸切片を f(t)tf(t) と正しく書ければ、(1)(2)は自然に進む。(3)では求めた関数が正であるため、f/f の符号で増減を判定できる。x>0 の範囲と最大値の代入を最後まで明記したい。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、図示範囲、途中計算まで確認した。

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出典: 九州大学 1995年度 前期 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。