方針
(1) はと置いてを最小化する。(2)ではのとき、正の側での値が以上であることを(1)から示せば、最大値はそれ以上である。(3)では定義域がなので、も候補になる。でが奇数ならが偶数なのでとなり条件を満たす。が偶数のときだけ正の側の最大値を比較し、失敗するのがだけであることを数える。
解答
(1)
とおくと、よりであり である。対数をとって とおく。これをで微分すると である。したがって最小となるのは のときである。このとき だから、最小値は である。
(2)
とする。において は、微分によりで最大値 をとる。これは(1)で, としたときの値であり、(1)の最小値より である。さらに だから である。
(3)
全事象は、サイコロの目とコインの数字の組で、全部で12通りである。
まずの6通りは、(2)よりすべて を満たす。
次にを考える。が奇数、すなわちのとき、は偶数であるから である。よってこの3通りは明らかに を満たす。
残りはである。このときではなので、最大値は正の側で調べればよい。での最大値は である。 のときは である。ここではを用いた。したがっては条件を満たさない。 のときは、より である。のときも である。したがってでは6通りのうち5通りが条件を満たす。
以上より条件を満たすのは 通りである。求める確率は である。
別解
解法2
方針
正の側の極大値と端点 を分けて表にする。(1)の最小値評価を正の側の最大値へ適用し、 では の偶奇ごとに端点と臨界点を比較する。
解答
(1)
とおくと微分係数は であり、 でだけ0になる。従って(2)
のとき正の側の極大値は(1)で とすれば従って定義域全体の最大値 も より大きい。
(3)
の6通りはすべて適する。 では、 が奇数ならなので3通りとも適する。偶数 では負の側は正の最大値を与えず、正の側の最大値は, を用いると不適なのは の1通りだけである。従って
総評
指数関数型の最大値と確率を組み合わせた問題で、目安時間は35分前後。最大値を正の側だけで判断したくなるが、定義域がであるため、の値も必ず確認する必要がある。特にが奇数のときはが偶数となり、が大きな正の値になる。(3)ではこの点を入れると、条件を満たさないのはだけであり、確率はになる。