方針
3次式を に因数分解し、解を複素数平面上の3点 と見る。一直線条件は3点の 座標、直角条件は2つのベクトルの内積、正六角形条件は原点からの距離と偏角で処理する。文系の設定では なので、理系版で現れる負の候補は除外する。
解答
(1)
与えられた3次式を因数分解すると である。したがって はこの方程式の解である。
(2)
2次方程式 の解は である。 より とおける。複素数平面では、これらは である。後の2点は直線 上にあるので、3点が一直線上にあるには もこの直線上になければならない。よって である。
(3)
3点は 軸に関して対称であり、 である。したがって直角三角形になるなら、直角は にある。2つのベクトル の内積が0になればよいから である。整理すると であり、 より である。
(4)
原点中心の正六角形の頂点になるには、6点がすべて原点から同じ距離になければならない。、また であるから すなわち である。
このとき、回転前の3点の偏角は である。これらを 回転すると となり、共役な点の偏角は となる。これは原点中心の正六角形の6頂点である。 で重なりなく60度間隔にするにはこの配置に限られるので である。
実軸に関して対称な3根の配置
別解
解法2
方針
3根を座標に直し、一直線条件は三角形の面積、直角条件は3辺の長さの2乗、正六角形条件は原点からの距離と偏角の集合で判定する。
解答
3次式はと因数分解できる。したがって3点はである。
(1)
を代入すれば0になるので、常に解である。
(2)
3点が作る三角形の面積の2倍はよって一直線条件は である。文系では なので(3)
対称な2辺の長さの2乗は底辺の長さの2乗は である。直角三角形になるには底辺が斜辺でとなればよい。整理すると より(4)
正六角形の頂点は原点から等距離なのでが必要で、 である。このとき3根の偏角は だけ回転すると偏角はとなり、共役な3点と合わせて60度間隔の6点になる。したがってである。
総評
因数分解後に複素数を座標として読む問題で、想定時間は30分程度。一直線条件を複素数の比で処理してもよいが、ここでは対称な2点が縦に並ぶことを使うと速い。直角条件では、二等辺三角形であることから直角の位置を先に決めるのが計算を減らすポイントである。(4)は距離条件 を先に出さないと、偏角だけをいじっても候補が整理できない。