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九州大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

複素数αβを次で定める.α=51+10+25i,β=51+1025i(1) αを解にもち,しかもすべての係数が実数であるような2次方程式を求めよ.

(2) αおよびβの両方を解にもち,
しかもすべての係数が実数であるような4次方程式を求めよ.

(3) β5を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安15

複素数平面方程式・不等式 複素数の極形式、回転・拡大、展開・因数分解

方針

α,β は実部と虚部から絶対値が 4 であることが見える。まず α=4(cos72+isin72)β=4(cos144+isin144) と確認する。(1)(2) は実係数方程式なので,各複素数とその共役を組にした二次方程式を作る。(3) は β の極形式から偏角を五倍し,144×5=720 を使う。

解答

(1)

まず α の絶対値を計算する。α2=(51)2+(10+25)2=(625)+(10+25)=16.よって α=4 である。また Reα4=514=cos72, かつ虚部は正なので Imα4=sin72. したがって α=4(cos72+isin72). 実係数の二次方程式で α を解にもつなら,共役複素数 α も解にもつ。したがって求める二次方程式は (xα)(xα)=0 である。これは x2(α+α)x+αα=0 すなわち x22(51)x+16=0 である。

(2)

同様に β について調べる。β2=(51)2+(1025)2=(6+25)+(1025)=16.また Reβ4=5+14=cos144, 虚部は正なので β=4(cos144+isin144). したがって β,β を解にもつ二次方程式は x2(β+β)x+ββ=0 であり,x2+2(5+1)x+16=0 となる。 α,α,β,β を解にもつ四次方程式は,この二つの二次式の積である。よって {x22(51)x+16}{x2+2(5+1)x+16}=0. 展開するとx4+{2(5+1)2(51)}x3+{324(51)(5+1)}x2+16{2(5+1)2(51)}x+256=0.ここで 2(5+1)2(51)=4,4(51)(5+1)=16 なので x4+4x3+16x2+64x+256=0 である。

(3)

(2) で見たように β=4(cos144+isin144) である。したがって β5=45{cos(5144)+isin(5144)}. ここで 5144=720 であるから β5=1024(cos720+isin720)=1024.

別解

解法2

方針

α/4,β/4 が単位円上の5乗根であることを、実部と二次方程式から確認する。共役根を組にして実係数多項式を作り、β5 は5乗根の性質から求める。

解答

(1)
α=β=4 である。z=α/4 とおくとz+z=512,zz=1.従って α,αx22(51)x+16=0の根である。

(2)
同様に β,βx2+2(5+1)x+16=0の根である。2式を掛けてx4+4x3+16x2+64x+256=0を得る。

(3)
w=β/4 とすると w=1 かつw+1w=5+12.この値は w2+w2=((w+w1)22)=(51)/2 を満たす。従って1+w+w2+w3+w4=0となり、w1 より w5=1。したがってβ5=45w5=1024.

総評

与えられた平方根の形から角度を読む複素数問題で,所要時間は15分程度。cos72=(51)/4cos144=(5+1)/4 に気づけると一気に整理できる。実係数方程式では共役も解になるため,二次式は x22(実部)x+z2 の形で作るとよい。四次式の展開では x2 係数と x 係数を落としやすいので,二次式の和と積を分けて確認するのが安全である。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。

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出典: 九州大学 1999年度 後期 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。