方針
(1) は文系4(a)と同じく平方完成で円を得る。(2)では右辺が左辺の共役になっていることを利用し、 が実数である条件に直す。 では が実数であることと同値なので、2点 を見込む角が一定になる。 が実数なら見込む角は0または で直線、実数でなければ一定角を保つ円になる。
解答
(1) とする。与式 を平方完成すると となる。仮定より右辺は正であるから である。したがって点 の描く図形は の円である。
(2) の共役は である。したがって与式は が実数であることと同値である。 のとき、両辺を で割ると が実数である、という条件になる。これは の偏角が一定であることを表す。すなわち、点 から2点 を見る角が一定である。 が実数のときは、 も実数である。これは が一直線上にあることを意味する。したがって図形は2点 を通る直線である。 が実数でないときは、点 を見込む角が0でも でもない一定角である。一定の角で線分 を見込む点の軌跡は、 を通る円である。なお と も元の方程式を満たすので、円は2点 を通る。
よって、 が実数なら2点 を通る直線、 が実数でないなら2点 を通る円である。
別解
解法2
方針
(2) で と正規化し、
2点 を へ移す。実部・虚部の方程式を平方完成すれば、
の実部・虚部から直線と円を明示できる。
解答
(1)
両辺を 倍してとする。右辺は正だからであり、中心 の円である。
(2)
なのでとおく。また とする。元の式は
が実数であることと同値である。だから条件は なら より である。
これは が一直線上にある条件で、軌跡は直線 である。
ならこれは 、したがって を通る円である。
総評
複素数方程式から円・直線の軌跡を読み取る問題。難度は標準上位、計算量は中程度で、目安時間は18〜22分。(1)の平方完成は基本だが、中心が になる点と半径に が出る点を落としやすい。(2)は、式を割って が実数である条件に直すと幾何的意味が見える。 が実数のときだけ直線になり、それ以外では一定角の円になるので、場合分けを明確に書くことが得点につながる。