方針
(1) は零点間隔から基本周期を決める。(2)は奇関数性で を零点にし、どちらの因子が0になるかで場合分けする。積から一因子の周期性を取り出す際は、他方が0でない開区間で割り、連続性で全実数へ拡張する。(3)は必要条件を整数の整除関係へ直す。
解答
(1) なので は周期である。正の零点は であり、0に最も近い正の零点が だから、それより短い正の周期は存在しない。よって基本周期は である。
(2)
は奇関数であり、 が周期ならしたがってよって前者なら で、絶対値因子は だけずらしても変わらない。周期条件から、絶対値因子が0でない区間では連続性によりこれは全実数で成り立ち、 である。
後者なら で、正弦因子は だけずらしても変わらない。同様に0でない区間で割って連続性を使うとが全実数で成り立つ。 を代入して 、すなわち を得る。
したがって常に(3)
、 とおくと は互いに素なので 。 と書けば であり、さらに は偶数である。
が偶数なら最小の正の は1で、。 が奇数なら最小の正の は2で、。どちらも直接代入して周期であることを確認できる。よってである。
負の山を上へ折り返すと、同じ山形が長さ ごとに繰り返される。
総評
難度7,計算量5。周期関数の抽象的な論証が中心で,計算問題ではない。(2)では,奇関数性と周期性を組み合わせて が零点になることをまず示すのが要点である。そのあと, の周期が 型, の周期が 型であることを,積全体の周期条件から必要条件として取り出す。(3)は互いに素という条件により まで絞れ,最後は の偶奇で決まる。目安時間は25分前後。