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九州大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

aを正の定数とする。以下の問いに答えよ。

(1) 関数f(x)=(x2+2x+2a2)exの極大値および極小値を求めよ。

(2) x3のとき,不等式x3ex27e3が成り立つことを示せ。
さらに,極限値limxx2exを求めよ。

(3) kを定数とする。
y=x2+2x+2のグラフとy=kex+a2のグラフが
異なる3点で交わるための必要十分条件を,akを用いて表せ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

微分指数・対数 増減表微分による最大最小必要十分条件

方針

(1) は微分して f(x)=(a2x2)ex を出し、a,a を境に増減を読む。(2)は x3ex の単調性で最大値を示し、極限は ex が多項式より速く大きくなることを具体的不等式で押さえる。(3)は交点条件を f(x)=k に変換し、f の極小値・極大値・右端の極限 0 を使って、3つの単調区間それぞれに1つずつ解がある条件を作る。

解答

(1) f(x)=(x2+2x+2a2)ex である。積の微分を用いるとf(x)=(2x+2)ex(x2+2x+2a2)ex=(a2x2)exである。ex>0 なので、f(x) の符号は a2x2 の符号で決まる。したがってx<a で f(x)<0,a<x<a で f(x)>0,a<x で f(x)<0である。よって x=a で極小、x=a で極大となる。

値は f(a)={a22a+2a2}ea=2(1a)ea であり、f(a)={a2+2a+2a2}ea=2(a+1)ea である。したがって極小値は 2(1a)ea で、極大値は 2(a+1)ea である。

(2) g(x)=x3ex とおく。微分すると g(x)=3x2exx3ex=x2(3x)ex である。x3 では 3x0 なので g(x)0 である。したがって g(x)x3 で減少し、x3ex=g(x)g(3)=27e3 が成り立つ。

さらに、いま示した不等式をそのまま用いる。x3 では0x2ex=x3exx27e3xである。右辺は x で0に収束するから、はさみうちの原理によりlimxx2ex=0である。

0<a<1 の模式例。水平線が3つの単調区間を1回ずつ横切る条件を読む。

(3)

2つのグラフの交点は x2+2x+2=kex+a2 を満たす x に対応する。これを変形すると (x2+2x+2a2)ex=k すなわち f(x)=k である。

(1) より f(x)(,a) で減少、(a,a) で増加、(a,) で減少する。また limxf(x)=0 である。さらに x では (x2+2x+2a2)ex である。

したがって、3つの異なる交点をもつには、水平線 y=k が3つの単調区間でそれぞれ1回ずつグラフを横切る必要がある。左と中央の2区間で交わるためには 2(1a)ea<k<2(a+1)ea が必要である。さらに右側の区間 (a,) では、f は極大値 2(a+1)ea から0へ減少するので、ここで交わるためには 0<k<2(a+1)ea が必要である。

以上を合わせると、必要十分条件はmax{0, 2(1a)ea}<k<2(a+1)eaである。すなわち、場合分けして書けば{2(1a)ea<k<2(a+1)ea(0<a<1),0<k<2(a+1)ea(a1)となる。

総評

微分による増減と交点数判定を組み合わせる問題である。(3)では極小値と極大値だけでなく、右端で f(x)0 となることが重要で、k>0 を落とすと右側の枝での交点を数え間違える。(2)の前半で示した不等式を x で割れば後半の極限が直ちに挟み撃ちでき、未習の級数展開を使う必要はない。目安時間は25分程度。

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出典: 九州大学 2011年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。