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九州大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

以下の問いに答えよ。

(1) y=tanxとするとき,dydxyの整式で表せ。

(2) 次の定積分を求めよ。0π4tan4xtan2x2tan2x4dx

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

三角関数積分 置換積分、式変形、部分分数分解

方針

(1)y=tanx の微分公式から dy/dx=1+y2 とする。(2)は誘導どおり y=tanx と置換し,x=0 から y=0x=π/4 から y=1dx=dy/(1+y2) を代入する。分子 y4y22(y22)(y2+1) と因数分解できるため,1+y2 が消えて簡単な有理式になる。最後は 2/(y24) を部分分数分解し,区間 0y1 で絶対値付き対数の中身を丁寧に評価する。

解答

(1)
y=tanx であるから,dydx=1+tan2x である。したがって y を用いると dydx=1+y2 である。

(2)
y=tanx とおく。(1)より dx=dy1+y2 である。また,x=0 のとき y=0x=π4 のとき y=1 である。

したがって,求める積分を I とするとI=01y4y22(y24)(1+y2)dy.ここで y4y22=(y22)(y2+1) であるから,I=01y22y24dy となる。さらに y22y24=1+2y24 である。

部分分数分解すると2y24=2(y2)(y+2)=12(1y21y+2)である。よってI=01{1+12(1y21y+2)}dy=[y+12logy212logy+2]01.ここで 0y1 では y2<0y+2>0 である。したがってI=1+12(log1log3)12(log2log2)=112log3.よって求める値は 112log3 である。

総評

公式の出題意図は、三角関数の微分と置換積分ができるかを問うとしている。
tanx 置換がそのまま誘導されている積分問題。目安時間は12分前後。置換後に dx=dy/(1+y2) を入れるため,分子が (y22)(y2+1) と因数分解できることに気づくと計算が一気に軽くなる。採点上は,積分区間を 0 から 1 に直すこと,部分分数分解の係数,対数の絶対値の評価が重要である。y24 は区間内で0にならないので,途中の式変形は安全に行える。
高精度の数値積分により、積分値が 112log3 と一致することを独立検算した。

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出典: 九州大学 2025年度 一般選抜 数学(理科系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。