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名古屋大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験 関数・微分理系数学 第3問(a)

曲線 y=x2x0)の上にあって、定点 A(0,a) に最も近い点 P を求めよ。また a=34 のとき、点 A を中心とする半径 AP の円と、この曲線および y 軸とによって囲まれる部分の面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安25

関数微分積分図形と方程式 微分による最大最小面積計算円の性質

方針

P=(x,x2) として距離の2乗を微分し、端点が最小になる範囲と内部の臨界点が最小になる範囲を分ける。a=3/4 では内接する円の下側の弧を選び、放物線との差を積分する。

解答

P=(x,x2)x0)とおく。距離の2乗はD(x)=x2+(x2a)2D(x)=2x(1+2x22a).したがってP={(0,0)(a12),(a12,a12)(a>12).a=3/4 のときP=(12,14),AP=12.円の下側の弧はy=3412x2である。求める面積を T とすればT=01/2{3412x2x2}dx.ここで01/212x2dx=18+π16だからT=13(18+π16)=524π16.

別解

解法2(平方完成と円の扇形)

方針

距離の2乗を u=x2 の二次式として平方完成し、微分せずに最近点を分類する。後半の円弧積分は、半径と中心角から扇形・直角三角形の面積へ置き換える。

解答

u=x20 とおくとD=u+(ua)2=(ua+12)2+a14.したがって a1/2 なら制約 u0 の端 u=0 で最小、a>1/2 なら u=a1/2 で最小である。よってP={(0,0)(a1/2),(a1/2,a1/2)(a>1/2).a=3/4 では円の半径は r=1/2 で、点 P に向かう半径の水平成分・下向き成分はいずれも 1/2 である。したがって該当する中心角は π/401/212x2dx=12r2π4扇形+121212三角形=π16+18.一方01/2(34x2)dx=13.よって囲まれた面積は13(18+π16)=524π16.

総評

放物線上の最近点をパラメータ a で分類し、特定の場合の円弧と放物線の間の面積を求める問題。目安時間は25分。a=1/2 を端点側へ含め、円は下側の弧を使う。微分・円弧積分と、平方完成・扇形分解の2通りで確認した。

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出典: 名古屋大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。