方針
直線 上の点を とおき,それを で移した点が常に 上にある条件を の恒等式として比較する。定数項から ,係数比較から が出るので, の第2行は第1行の 倍になる。そこから を示し, により として, 上の任意の点が再び 上の任意の点として得られることを示す。
解答
直線 上の点は と表される。これを で移すとである。この点が常に直線 上にあるから,すべての実数 について が成り立つ。
定数項を比較して である。また の係数を比較すると である。ここへ を代入して となるので を得る。したがってである。
この形を用いて を計算する。であり,成分を計算するとである。よって が成り立つ。
もし ならば となり, は零行列になる。仮定では は零行列でないから である。
いま 上の点は と書ける。これを で移すとである。これは 上の点である。
さらに なので, という 上の任意の点に対して と選べばとなる。したがって, により から得られる点全体は である。
総評
文系第1問と同じ構造をもつが,直線 の傾き が入っている分だけ係数比較を丁寧に書く必要がある。目安時間は12分。定数項から を先に得ると, の係数比較で が消えて になる。最後は を から導き,任意の 上の点が得られることを確認するのが答案の締めになる。