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大阪大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

原点を通る傾き正の直線lを考える。
いま点Pが原点から直線lに沿って第1象限を直進し,
直線lと曲線C:y=13x3の交点
Q(a,a33)で反射した後,
再び直進する。
ただし点Qにおいて,Cの接線に対し,
入射角と反射角は等しいとする。
反射後の点Pの進行方向がy軸と平行になるとき,
次の問に答えよ。

(1) aの値を求めよ。

(2) 直線lと曲線Cが第1象限で囲む図形の面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

微分図形と方程式積分 接線・法線三角比の利用面積計算

方針

Qが直線lと曲線Cの交点であることから,入射直線の傾きはa2/3で決まる。曲線の接線の傾きは微分で3a2と出る。反射後が鉛直方向なので,入射方向の角,接線方向の角,鉛直方向の角の関係を反射の法則で結び,二倍角の公式からaを求める。別解として,接線方向への射影を用いたベクトルの反射公式でもa4=1が直接出る。面積はa=1で直線を確定し,0x1で直線と曲線の差を積分する。

解答

(1)
Q=(a,a3/3) を通る入射直線 l の傾きは a2/3、曲線 C の接線の傾きはddxx33x=a=3a2である。入射方向、接線方向の角をそれぞれ ϕ,τ とする。反射後の方向角は π/2 であり、接線が二つの方向の角を二等分するから2τ=ϕ+π2.したがって23a213a4=tan2τ=1tanϕ=3a2.a>0 に注意して整理すると a4=1 である。よってa=1.(2)
a=1 のときl:y=x3,C:y=x33.0<x<1 では x>x3 なので、求める面積は01(x3x33)dx=13[x22x44]01=312.

別解

解法2

方針

接線方向ベクトルへの正射影を用いて、入射ベクトルを接線に関して反転する。反射ベクトルの x 成分が 0 という条件から a を決め、面積は直線と三次曲線の差を表示積分で求める。

解答

(1)
入射方向と接線方向のベクトルをそれぞれu=(1,a23),v=(1,3a2)とする。接線を鏡とみた反射後の方向はw=2uvvvvuで与えられる。反射後が y 軸に平行になるための必要十分条件は、wx 成分が 0 となることである。uv=1+a4,vv=1+3a4だから、21+a41+3a41=0.これを整理すると a4=1 であり、a>0 よりa=1を得る。このとき wy 成分は正なので、進行方向も条件に合う。

(2)
a=1 のときl:y=x3,C:y=x33.0<x<1 では直線が曲線の上にあるから、面積は01(x3x33)dx=13[x22x44]01=143=312.

総評

反射の法則を角度またはベクトルで式にする融合問題。目安は20分。接線の傾きと入射直線の傾きを混同しないこと、反射ベクトルの向きが上向きであることを確認する。面積は a=1 を確定した後、上下関係を示してから表示積分へ進む。

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出典: 大阪大学 1994年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。