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大阪大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

(1) cos3θ=f(cosθ)cos4θ=g(cosθ)となる
3次式f(x)と4次式g(x)を求めよ.

(2) α=2π7とする.
cos3α=cos4αを示し,
整数を係数にもつ3次式P(x)P(cosα)=0となるものを1つ求めよ.

(3) 0.6<cos2π7<0.7であることを示せ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

三角関数方程式・不等式 展開・因数分解、増減表不等式評価

方針

倍角公式を反復してf,gを得る。f(x)=g(x)の4次式から自明な因子x1を除き3次式Pを作る。(3) はPの単調性と0.6,0.7での符号を使う。

解答

(1)
倍角・加法公式からcos3θ=4cos3θ3cosθ,cos4θ=2cos22θ1=8cos4θ8cos2θ+1.従ってf(x)=4x33x,g(x)=8x48x2+1.(2)
3α=6π/7であり、4α=8π7=2π6π7だからcos3α=cos4αである。x=cosαとおくとf(x)=g(x)より8x44x38x2+3x+1=0.左辺は(x1)(8x3+4x24x1)と因数分解できる。cosα1だからP(x)=8x3+4x24x1とすればP(cosα)=0である。

(3)
0<2π/7<π/3だから12<cos2π7<1.一方P(x)=24x2+8x4.x1/2ではP(x)>0なので、P[1/2,1]で狭義増加する。またP(35)=29125<0,P(710)=113125>0.[1/2,1]にあるPの零点はただ1つで、それがcos(2π/7)だから0.6<cos2π7<0.7.

別解

解法2

方針

Tm+1(x)=2xTm(x)Tm1(x) という余弦の漸化式から3倍角・4倍角を作る。(3)は y=2cosα として三次式を簡単化し、区間 [1,2] の単調性と 6/5,7/5 の符号で挟む。

解答

(1) T0(x)=1,T1(x)=x,Tm+1(x)=2xTm(x)Tm1(x)と定める。加法定理より x=cosθ のときTm(x)=cosmθである。漸化式を順に計算するとT3(x)=4x33x,T4(x)=8x48x2+1.従ってf(x)=4x33x,g(x)=8x48x2+1.(2)
α=2π/7 なら3α=6π7,4α=2π6π7,よって cos3α=cos4α である。x=cosα として f(x)=g(x) を整理すると(x1)(8x3+4x24x1)=0.x1 だからP(x)=8x3+4x24x1とすればよい。

(3)
y=2x とおくと P(x)=0h(y)=y3+y22y1=0となる。0<α<π/3 より 1<y<2 である。この区間ではh(y)=3y2+2y2>0だから h は狭義増加する。またh(65)=29125<0,h(75)=113125>0.従って65<2cos2π7<75,すなわち0.6<cos2π7<0.7.

総評

難度5、計算量4。3次式を得る際に余分な自明解を除く。最後は対象の余弦が2分の1より大きいことを角の大小から先に押さえ、三次式が狭義増加する区間内で2つの有理数における符号を比較して挟んだ。

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出典: 大阪大学 1998年度 後期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。