方針
が増加関数であることを使い、各区間 と の積分で を上下からはさむ。得られた評価を で割り、 の比の極限を先に求めてから指数の極限へ戻す。
解答
(1) は で増加関数である。 に対して、区間 上では であり、端点以外では厳密に小さい。したがって である。これを から まで足すと、 より を得る。左辺は であるから である。
次に に対して、区間 上では であり、 の場合も含めて積分すれば が成り立つ。ただし では左辺は であり、右辺は正である。よって である。両辺に を加えると となる。したがって である。以上より が示された。
(2) である。(1) の不等式を、正の量 で割るとである。 のとき両端はともに に近づくので、はさみうちにより である。
求める極限を とおくとである。よって であり、したがって である。
別解
解法2
方針
(1) は のグラフと単位幅の長方形を比較する。
(2)は別に、任意の に対し
の末尾 個を で下から抑え、
と合わせて極限を出す。
解答
(1)
は増加関数なので和を取るとまたを足して最後に を加えるとを代入すれば問題の2不等式を得る。
(2)
まず だから を固定する。
以上の整数因子は少なくとも
個あり、それぞれ 以上だからよって で右辺の極限は である。
は任意なので指数関数の連続性から
総評
階乗を直接扱わず、対数を取って和に直す標準的な極限問題。目安時間は15分。上側評価では を先に積分で押さえ、最後に を足す形にすると不等式の向きを間違えにくい。最後は元の数列ではなく、その対数の極限を求めていることを明示する。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。