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大阪大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験(数学理系)理系数学 第1問

f(x)=2x3+x23 とおく.
直線 y=mx が曲線 y=f(x) と相異なる3点で交わるような実数 m の範囲を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

関数微分 パラメータ処理、増減表グラフの概形

方針

x=0 が交点でないことを確かめ,m=f(x)x として原点と曲線上の点を結ぶ傾きの値域を調べる.負の側で2点,正の側で1点となる条件を読む.

解答

直線と曲線の交点では 2x3+x23=mx が成り立つ。ここで x=0 を代入すると左辺は 3、右辺は 0 となるため、x=0 は交点の x 座標ではない。したがって x0 として割ることができ、m=2x3+x23x=2x2+x3x である。

右辺を φ(x)=2x2+x3x(x0) とおく。すると φ(x)=4x+1+3x2=(x+1)(4x23x+3)x2 である。4x23x+3 の判別式は (3)2443=39<0 であり、先頭係数が正なので常に正である。したがって φ(x) の符号は x+1 の符号だけで決まる。

よって φ(x)x<1 で減少し、1<x<0 および 0<x で増加する。またφ(1)=4,limxφ(x)=,limx0φ(x)=,limx+0φ(x)=,limxφ(x)=である。

したがって、x<0 では m>4 のときに2個、m=4 のときに1個、m<4 のときに0個の解をもつ。一方、x>0 では任意の実数 m に対して1個の解をもつ。相異なる3点で交わるには、負の側で2点、正の側で1点が必要なので、求める範囲は m>4 である。

傾き関数の2つの枝

別解

解法2

方針

gm(x)=f(x)mx とおき,三次関数が相異なる3零点をもつための極大値・極小値の符号を調べる.最後に中間値の定理で十分性まで確認する.

解答

三次方程式の増減から判定する。gm(x)=f(x)mx とおくと gm(x)=2x3+x2mx3 である。gm(x)=0 が相異なる3つの実数解をもつには、三次関数の左側の極値が正、右側の極値が負でなければならない。極値をとる点を r とすると gm(r)=6r2+2rm=0 より m=6r2+2r であり、gm(r)=2r3+r2(6r2+2r)r3=4r3r23=(r+1)(4r23r+3)となる。4r23r+3>0 だから、左側の極値が正になるには、その位置が r<1 であることが必要である。左側の極値の位置は r=11+6m6 なので、r<11+6m>5、すなわち m>4 と同値である。

逆に m>4 のときは gm(1)=m4>0,gm(0)=3<0 であり、さらに xgm(x)xgm(x) である。よって中間値の定理により (,1)(1,0)(0,) にそれぞれ解が存在する。三次方程式なので解は高々3個であり、相異なる3点で交わる。したがって条件はやはり m>4 である。

総評

文系第2問の後半と同じ内容だが、理系では解法選択の速さも問われる。目安時間は12分程度。f(x)x を調べる方法は、直線が原点を通ることを利用する最短ルートである。x=0 が交点でないこと、m=4 では接点を含む2点にしかならないことを必ず書く。解法2の三次関数の極値法は必要十分性まで示せるが、式変形が長くなるため、試験では主解の傾き関数の方法が安定する。

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出典: 大阪大学 2005年度 前期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。