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大阪大学 2010年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

曲線C:y=ex/(1+ex)上に点A(a,ea/(1+ea))をとる。ただし、a>0とする。

(1) C上にありAとは異なる点P(p,ep/(1+ep))について、そこでの接線がAでの接線と平行となるようにpの値を定めよ。

(2) pは(1)で定めた値とする。Cx軸および2直線x=ax=pで囲まれた図形をx軸のまわりに1回転させてできる回転体の体積を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安14

指数・対数微分積分 対称性の利用文字消去体積計算、置換積分

方針

関数 f(x)=ex/(1+ex) を微分し、接線の傾き f(x)=ex/(1+ex)2xx で等しいことを使う。傾き方程式を X=ep の二次方程式として解き、p=a 以外の解が a だけであることも確認する。(2)は円板法で体積を定積分として表し、u=ex の置換で積分する。

解答

(1) f(x)=ex/(1+ex) とおくとf(x)=ex(1+ex)2である。X=ep>0A=ea>1 とおけば、接線が平行である条件はX(1+X)2=A(1+A)2である。整理するとAX2(1+A2)X+A=0となり(XA)(X1A)=0と因数分解できる。点 PA と異なるので XA であり、X=1/A=ea である。したがってp=aである。

(2) (1)より p=a である。円板法により、求める体積を V とするとV=πaa(ex1+ex)2dx.u=ex とおけば dx=du/u であるから(ex1+ex)2dx=u(1+u)2du=log(1+u)+11+u.よってVπ=[log(1+ex)+11+ex]aa=log1+ea1+ea+11+ea11+ea=aea1ea+1.したがってV=π(aea1ea+1)である。

対称な2点と平行な接線

f(a)=f(a) で、異なる点は p=a。また f(x)=1f(x)

別解

方針

(1) f(x)=f(x) と傾き方程式から p=a を確定する。(2) f(x)=1f(x)f(x)=f(x){1f(x)} を使って対称区間の積分を短く計算する。

解答

(1) f(x)=ex/(1+ex) とおくとf(x)=ex(1+ex)2であり、f(x)=f(x) である。さらに X=ep,A=ea とおいて f(p)=f(a) を整理すると(XA)(X1A)=0.PA だから X=1/A、すなわちp=aである。

(2) f(x)=1f(x) かつf(x)=f(x){1f(x)}である。円板法と対称性によりVπ=aaf(x)2dx=0a{f(x)2+f(x)2}dx=0a{f(x)2+(1f(x))2}dx=0a{12f(x)}dx=a2{f(a)f(0)}.f(0)=1/2f(a)=ea/(1+ea) だからV=π(aea1ea+1)である。

総評

難度5、計算量5。想定時間は14分程度。(1)では導関数の xx の対称性が見えるが、答案では傾き方程式を二次式にして他の解がないことまで示すと確実である。(2)は回転区間が [a,a] であること、半径が常に f(x)>0 であることを確認して円板法を適用する。置換後の積分 u/(1+u)21/(1+u)1/(1+u)2 に分け、端点整理で (1+ea)/(1+ea)=ea を使うと短い。

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出典: 大阪大学 2010年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。