(1)
与えられた行列はA=(a1−1a)である。一方、問題の形ではA=(rcosθrsinθ−rsinθrcosθ)であるから、成分を比較して rcosθ=a,rsinθ=1 である。したがって r2=(rcosθ)2+(rsinθ)2=a2+1 であり、r>0 より r=a2+1 である。よってcosθ=a2+1a,sinθ=a2+11である。
(2)
行列 A の表す変換は、原点を中心として角 θ だけ回転し、長さを r 倍する変換である。Q1=Q=(1,0) なので OQ1=1 であり、Qn は Q を n−1 回移した点である。したがって OQn=rn−1,OQn+1=rn である。また Qn から Qn+1 へは角 θ だけ回転するので、∠QnOQn+1=θ である。
回転角は θ、2辺の長さは連続して r 倍になる。
よって三角形の面積はS(n)=21OQn⋅OQn+1sinθ=21rn−1rnsinθである。(1)より rsinθ=1 だから S(n)=21r2n−2=21(a2+1)n−1 である。したがって S(n)=21(a2+1)n−1 である。
(3) f によって点 (2,7) に移されるもとの点を P=(X,Y) とする。このとき(a1−1a)(XY)=(27)である。すなわち{aX−Y=2,X+aY=7である。第1式から Y=aX−2 として第2式に代入すると X+a(aX−2)=7 だから (a2+1)X=2a+7 である。したがって X=a2+12a+7 である。
この X の小数第一位を四捨五入して得られる近似値が2であるための条件は 23≦X<25 である。つまり 23≦a2+12a+7<25 である。
自然数 a について調べる。a=1 では X=29 であり不適。a=2 では X=511=2.2 であり適する。a≧3 のときは a2+12a+7<23 を確認すればよい。これは 2(2a+7)<3(a2+1) すなわち 3a2−4a−11>0 であり、a≧3 で成り立つ。したがって a=2 である。
このとき S(n)=21(22+1)n−1=21⋅5n−1 である。求める条件は 21⋅5n−1>1010 すなわち 5n−1>2⋅1010 である。
実際に 514=6103515625<2⋅1010 であり、515=30517578125>2⋅1010 である。したがって最小の指数は n−1=15 であり、求める最小の n は 16 である。