方針
線分を含む直線を切片形で表し、直線群とそのパラメータ微分を連立して包絡線を求める。境界を媒介表示 としたあと、回転体積を表示積分で計算する。
解答
とおく。 なので である。点は であるから、 のとき線分 を含む直線は で表される。端の は極限として同じ領域の境界に含まれる。
直線群 の包絡線を求める。包絡線上では に加えて、 で微分した式も0である。すなわち である。 と書くと であり、 を得る。
一方、直線の式は である。この2式を満たす点を求めると となる。
線分群の包絡線は第1象限のアステロイド型曲線になる。
したがって包絡線は である。よって上側の境界はである。 は第1象限内で、この境界の下側の部分である。したがって 軸のまわりに回転してできる立体の体積はである。
ここで とおくと、 であり、 から まで動くとき から まで動く。よって括弧内はであるから である。
別解
解法2
方針
固定点がどれかの線分の下側に入るための条件を、 の最小化として直接判定する。これにより通過領域の不等式を得て、同じ体積積分へ進む。
解答
領域条件を直接最小化する。
とおく。点 が、端点
と を結ぶ線分上またはその下側に
入るための条件は、正数 でを満たすものが存在することである。
固定した に対しを最小化する。微分して とするとすなわち となる。このときの最小値はである。したがって の条件はである。
線分群の包絡線は第1象限のアステロイド型曲線になる。
上端をと書けば、回転体積はである。ここで と置くと
総評
動く線分が作る領域を包絡線で捉える問題である。端点の軌跡ではなく、線分全体の通過領域を見るため、境界が楕円ではなくアステロイド型の曲線になる。包絡線の計算では を出すところが核心で、その後は を積分して回転体積にする。別解の最小化は領域条件を直接与えるので、包絡線の意味を確認するのに有効である。目安時間は25分程度。