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大阪大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

実数θが動くとき,xy平面上の動点P(0,sinθ)およびQ(8cosθ,0)を考える.
θ0θπ2の範囲を動くとき,
平面内で線分PQが通過する部分をDとする.
Dx軸のまわりに1回転してできる立体の体積Vを求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式三角関数積分 図形的解釈体積計算定積分評価

方針

線分を含む直線を切片形で表し、直線群とそのパラメータ微分を連立して包絡線を求める。境界を媒介表示 x=8cos3θ, y=sin3θ としたあと、回転体積を表示積分で計算する。

解答

c=cosθ,s=sinθ とおく。0θπ/2 なので c,s0 である。点は P=(0,s),Q=(8c,0) であるから、c>0,s>0 のとき線分 PQ を含む直線は x8c+ys=1 で表される。端の θ=0,π/2 は極限として同じ領域の境界に含まれる。

直線群 F(x,y,θ)=x8cosθ+ysinθ1=0 の包絡線を求める。包絡線上では F=0 に加えて、θ で微分した式も0である。すなわち xsinθ8cos2θycosθsin2θ=0 である。c=cosθ,s=sinθ と書くと xs8c2=ycs2 であり、xs3=8yc3 を得る。

一方、直線の式は x8c+ys=1 である。この2式を満たす点を求めると x=8c3,y=s3 となる。

線分群の包絡線は第1象限のアステロイド型曲線になる。

したがって包絡線は (x8)2/3+y2/3=c2+s2=1 である。よって上側の境界はy={1(x8)2/3}3/2(0x8)である。 D は第1象限内で、この境界の下側の部分である。したがって x 軸のまわりに回転してできる立体の体積はV=π08y2dx=π08{1(x8)2/3}3dxである。

ここで x=8u3 とおくと、dx=24u2du であり、x=0 から 8 まで動くとき u=0 から 1 まで動く。よってV=24π01u2(1u2)3du=24π01(u23u4+3u6u8)du=24π(1335+3719).括弧内は1335+3719=105189+13535315=16315であるから V=24π16315=128π105 である。

別解

解法2

方針

固定点がどれかの線分の下側に入るための条件を、A/c+B/s の最小化として直接判定する。これにより通過領域の不等式を得て、同じ体積積分へ進む。

解答

領域条件を直接最小化する。

A=x/8, B=y とおく。点 (x,y) が、端点
(0,sinθ)(8cosθ,0) を結ぶ線分上またはその下側に
入るための条件は、正数 c,sc2+s2=1,Ac+Bs1を満たすものが存在することである。

固定した A,B0 に対しΦ(c)=Ac+B1c2(0<c<1)を最小化する。微分して Φ(c)=0 とするとAc2=Bc(1c2)3/2,すなわち c:s=A1/3:B1/3 となる。このときの最小値はmin(Ac+Bs)=(A2/3+B2/3)3/2である。したがって D の条件は(x8)2/3+y2/31,x0,y0である。

線分群の包絡線は第1象限のアステロイド型曲線になる。

上端をy={1(x8)2/3}3/2と書けば、回転体積はV=π08{1(x8)2/3}3dxである。ここで x=8u3 と置くとV=24π01u2(1u2)3du=24π(1335+3719)=24π16315=128π105.

総評

動く線分が作る領域を包絡線で捉える問題である。端点の軌跡ではなく、線分全体の通過領域を見るため、境界が楕円ではなくアステロイド型の曲線になる。包絡線の計算では x=8cos3θ,y=sin3θ を出すところが核心で、その後は y2 を積分して回転体積にする。別解の最小化は領域条件を直接与えるので、包絡線の意味を確認するのに有効である。目安時間は25分程度。

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出典: 大阪大学 2011年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。