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大阪大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

t>0において定義された関数f(t)は次の条件(ア)(イ)を満たす.

(ア) t>0のとき,すべての実数xに対して不等式tex+ex2+f(t)1+xが成り立つ.

(イ) t>0に対して,等式tex+ex2+f(t)=1+xを満たす実数xが存在する.

このとき,f(t)を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

微分指数・対数 微分による最大最小、逆算、計算整理

方針

条件(ア)は、固定した t>0 に対して f(t)1+xt(ex+ex)/2 のすべての値以上であることを意味する。条件(イ)で等号を達成する x が存在するので、f(t) はその関数の最大値そのものである。そこで g(x)=1+xt(ex+ex)/2 とおき、g(x)<0 から最大点が一意に決まることを確認して、g(x)=0u=ex>0 で解く。最後に最大点での xt(ex+ex)/2 を代入する。

解答

t>0 を固定し、g(x)=1+xtex+ex2 とおく。条件(ア)は、すべての実数 x に対して f(t)g(x) が成り立つことを表している。さらに条件(イ)より等号を満たす実数 x が存在するので、f(t)g(x) の最大値である。

導関数を求めると g(x)=1texex2 であり、g(x)=tex+ex2<0 である。したがって g(x) は単調に減少し、g(x)=0 を満たす点があればそこで最大値をとる。

最大点を求める。g(x)=0 より texex2=1 である。ここで u=ex(u>0) とおくと tuu12=1 すなわち u22tu1=0 となる。この2次方程式の解は u=1±1+t2t であるが、1+t2>1 より、負号の解は負である。したがって u=1+1+t2t であり、最大点の xx=log1+1+t2t である。

この最大点では t2(u+1u)=1+t2 が成り立つ。実際、t(uu1)/2=1 だから、右辺の正の値として{t2(u+1u)}2={t2(u1u)}2+t2=1+t2となる。

よって最大値はf(t)=1+xtex+ex2=1+log1+1+t2t1+t2である。したがって f(t)=1+log1+1+t2t1+t2 である。

総評

難度6、計算量5。目安時間は20分。不等式がすべての x で成り立ち、さらに等号成立点があるという条件を、「ある関数の最大値を求める」と読み替えるのが核心である。g(x)<0 により最大点が一意に定まるため、g(x)=0 だけで安心してよい。u=ex と置いた後は正の解だけを採用すること、最大点での t(ex+ex)/21+t2 に整理することが計算の山である。最後の対数の中身は正であることも自然に確認されている。

冊子PDFで見る阪大の微分の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。