方針
(1) 連続条件と導関数の一致条件から t,s を決める。 (2) 左右の各部分の値域を調べ,f(x)<a を満たす点が存在しない条件を求める。 (3)(4) A の有界性を判定する。 (5) A に穴が生じる条件を,左側の三次関数の極大値と極小値,および右側の有理関数の振る舞いから調べる。
解答
(1)
で微分可能であるから,連続であり,左右の導関数も一致する。
左側は
である。よってである。
また,左側の導関数は
であり,ではである。
右側の導関数はだから,でとなる。したがって
より,またはである。
ただし,はすべての実数で定義されるので,の式で分母が0になってはならない。ではで定義できないから不適である。よって
である。
これを代入してより
である。
(2)
よりである。
左側の関数をとおくと,
より,で極小,で極大をとり,それぞれである。
右側はで常にである。
したがって,を満たす点が存在しないのは,左側でも右側でも不等式が成り立たないとき,すなわち
である。
(3)
となる正のが存在するとは,ある正の数についてのすべてでが成り立つことである。では
であるから,必要条件はである。
逆になら,でであり,はの近くで連続だから,の十分近くの小さい区間がすべてに入る。よって必要十分条件は
である。
(4)
となる正のが存在するには,が有界であれば十分であり,また必要でもある。
のとき,右側の式はで常にである。したがってならは右へ無限に伸びて有界でない。逆になら右側にはに入る点がなく,左側の不等式の解集合は有界である。よって必要十分条件は
である。
(5)
, とおく。左側の三次関数
は, で極小値 ,
で極大値 をとる。
では なので条件を満たさない。
では,三次関数のグラフと水平線 の位置関係から,
に属する2点の間に に属さない点を選べる。特に では
だけが境界となるが,その左右に の点がある。
では の部分が1つの半直線となり,さらに の部分と
つながって は1つの区間になる。
したがって必要十分条件はである。