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上智大学 2013年度 一般選抜理工学部数学 第3問

s,tを実数とし,関数f(x)={x3+9x5(x2),3xt+s(x>2)がすべての実数xに対して定義され,x=2で微分可能であるとする。また,実数aと正の実数bに対し,A={xf(x)<a},B={xb<x<b}とする。

(1) tsを求めよ。

(2) Aが空集合であるための必要十分条件を求めよ。

(3) BAとなる正の実数bが存在するための必要十分条件を求めよ。

(4) ABとなる正の実数bが存在するための必要十分条件を求めよ。

(5) x1<x2<x3かつx1,x3Ax2Aを満たす実数x1,x2,x3が存在するための必要十分条件を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安22

微分関数方程式・不等式 増減表、場合分け、微分による最大最小グラフの概形必要十分条件、範囲評価、対称性の利用

方針

(1) 連続条件と導関数の一致条件から t,s を決める。 (2) 左右の各部分の値域を調べ,f(x)<a を満たす点が存在しない条件を求める。 (3)(4) A の有界性を判定する。 (5) A に穴が生じる条件を,左側の三次関数の極大値と極小値,および右側の有理関数の振る舞いから調べる。

解答

(1)

x=2で微分可能であるから,連続であり,左右の導関数も一致する。
左側は
23+925=5
である。よって32t+s=5である。
また,左側の導関数は
(x3+9x5)=3x2+9
であり,x=2では3である。
右側の導関数は(3xt+s)=3(xt)2だから,x=23(2t)2=3となる。したがって
(2t)2=1
より,t=1または3である。
ただし,fはすべての実数で定義されるので,x>2の式で分母が0になってはならない。t=3ではx=3で定義できないから不適である。よって
t=1
である。
これを代入して321+s=5より
s=2
である。

(2)

t=1,s=2よりf(x)={x3+9x5(x2),3x1+2(x>2)である。
左側の関数をg(x)=x3+9x5とおくと,
g(x)=3x2+9
より,x=3で極小,x=3で極大をとり,それぞれg(3)=635,g(3)=635である。
右側はx>2で常に3x1+2>2である。
したがって,f(x)<aを満たす点が存在しないのは,左側でも右側でも不等式が成り立たないとき,すなわち
a635
である。

(3)

BAとなる正のbが存在するとは,ある正の数bについてb<x<bのすべてでf(x)<aが成り立つことである。x=0では
f(0)=5
であるから,必要条件はa>5である。
逆にa>5なら,x=0f(x)=5<aであり,f0の近くで連続だから,0の十分近くの小さい区間がすべてAに入る。よって必要十分条件は
a>5
である。

(4)

ABとなる正のbが存在するには,Aが有界であれば十分であり,また必要でもある。
t=1,s=2のとき,右側の式はx>2で常に2<f(x)である。したがってa>2ならAは右へ無限に伸びて有界でない。逆にa2なら右側にはAに入る点がなく,左側の不等式x3+9x5<aの解集合は有界である。よって必要十分条件は
a2
である。

(5)

m=635M=635 とおく。左側の三次関数
g(x)=x3+9x5 は,x=3 で極小値 m
x=3 で極大値 M をとる。

am では A= なので条件を満たさない。
m<aM では,三次関数のグラフと水平線 y=a の位置関係から,
A に属する2点の間に A に属さない点を選べる。特に a=M では
x=3 だけが境界となるが,その左右に A の点がある。
a>M では x2 の部分が1つの半直線となり,さらに x>2 の部分と
つながって A は1つの区間になる。

したがって必要十分条件は635<a635である。

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出典: 上智大学 2013年度 理工系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。