Evolton

上智大学 2013年度 一般選抜理工学部数学 第4問

(1) xy平面で,原点Oを中心とする半径1の円をCとする。0<θ<π2とし,点P(cosθ,sinθ)におけるCの接線がx軸と交わる点をAy軸と交わる点をBとする。OAOBABを求めよ。

(2) xyz空間において,頂点がz軸の正の部分にあり,底面がxy平面上にある直円錐で,その側面が原点を中心とする半径1の球面に接しているものを考える。そのような直円錐のうち,表面積が最小になる場合を考えると,その表面積と頂点のz座標を求めよ。また,体積が最小になる場合を考えると,その体積と頂点のz座標を求めよ。

難易度8/ 10計算量6/ 10目安20

三角関数図形と方程式微分積分 接線・法線三角比の利用座標設定微分による最大最小、範囲評価、図形的解釈

方針

(1) 円の接線の方程式または半径と接線の垂直性から,x切片とy切片を求める。(2) 円錐の底面半径を r,高さを h とおき,側面が単位球に接する条件を断面で表して r,h の関係を作る。表面積と体積を1変数化して微分で最小値を求める。

解答

(1)

半径1の円Cの点P(cosθ,sinθ)における接線の方程式はxcosθ+ysinθ=1である。
x軸との交点Aではy=0だから
xcosθ=1
より
A(1cosθ,0)
であり,
OA=1cosθ
である。
同様に,y軸との交点Bではx=0だから
ysinθ=1
より
B(0,1sinθ)
であり,
OB=1sinθ
である。
さらにAB=(1cosθ)2+(1sinθ)2=sin2θ+cos2θsin2θcos2θ=1sinθcosθである。

したがってOA=1cosθ,OB=1sinθ,AB=1sinθcosθである。

(2)

円錐の底面半径をr,高さをhとする。軸を含む断面で考えると,頂点(0,h)と底面の端点(r,0)を結ぶ母線は直線であり,この直線が原点を中心とする半径1の円に接する。したがって,原点からこの直線への距離が1である。
直線の方程式は
hx+ryrh=0
であるから,原点からの距離は
rhr2+h2
であり,これが1に等しい。よってrhr2+h2=1すなわち
r2h2=r2+h2
である。

これよりr2=h2h21と表せる。

表面積をSとすると,側面積はπrr2+h2,底面積はπr2である。条件式よりr2+h2=rhだからS=πr(rh)+πr2=πr2(h+1)である。ここにr2=h2h21を代入するとS=πh2h21(h+1)=πh2h1(h>1)となる。
これを微分するとddh(h2h1)=2h(h1)h2(h1)2=h(h2)(h1)2であるから,h>1で最小となるのはh=2である。このときr2=43であり,S=π433=4πである。したがって,表面積の最小値は
4π
で,そのときの頂点のz座標は
2
である。

次に体積V
V=13πr2h
であるから,r2=h2h21を代入してV=13πh3h21(h>1)となる。これを微分するとddh(h3h21)=3h2(h21)2h4(h21)2=h2(h23)(h21)2であるから,h>1で最小となるのはh=3である。このときr2=32よりV=13π323=3π2である。
したがって,体積の最小値は
3π2
で,そのときの頂点のz座標は
3
である。

冊子PDFで見る上智大学の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 上智大学 2013年度 理工系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。