方針
点 の像から行列の第1列を決め、第2列を未知数で置く。
任意の点の原点からの距離が2倍になる条件を の恒等式にして、
交差項と の係数を比較する。
解答
点 が に移るから、求める行列をとおく。点 の像はである。距離が常に2倍になる条件は、すべての実数 に対してが成り立つことである。左辺を整理するととなるから、係数比較によりを得る。したがって 、 であるからよって
別解
解法2(列ベクトルの幾何)
方針
長さを常に2倍にする条件を、基本ベクトルの像の長さと直交性として読む。
第1列は既知なので、それに垂直で長さ2の第2列を直接決める。
解答
行列の2本の列ベクトルを とする。
任意の実数 に対してである。ここで を順に代入するとが分かる。
第1列はである。これに垂直なベクトルは の実数倍であり、
自身の長さが2である。したがって第2列はの2通りである。ゆえに解法1と同じ2個の行列を得る。
総評
難度5、計算量4、目安8〜12分。任意の点で長さが2倍という条件は、行列の列ベクトルが互いに直交し、それぞれ長さ2であることを意味する。
採点上は、第1列の確定、交差項の消去または直交条件、符号の異なる2通りを漏れなく書くことが要点である。
原問題が行列を明示しているため行列を用いるのが自然であり、2解法とも高校数学の範囲内で完結している。
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