方針
x,y を直接微分し、速さの2乗で交差項が消えることを使う。
初期位置と原点へ近づく条件から指数関数の符号を決め、道のりは速さを積分する。
解答
(1)
t=0 で y=1 だからf(0)=1.座標を微分するとx′=f′sint+fcost,y′=f′cost−fsint.よって速さの2乗は(x′)2+(y′)2=(f′)2+f2.速さが 2f(t) なので f(t)≧0 であり、(f′)2=3f2.f(0)=1 から正である区間では f′ の符号は途中で変わらない。
さらに原点へ近づく条件から f(t)→0 だからf′=−3f.初期条件を用いてf(t)=e−3t.(2)
時刻0から a までの道のり L はL=∫0a2f(t)dt=2∫0ae−3tdt=32(1−e−3a).
別解
解法2(半径と回転角に分ける)
方針
原点からの距離を半径 r=f(t)、偏角を θ=π/2−t と読む。
半径方向と円周方向が直交することを成分で確かめ、速さの式を得る。
解答
(1)
与式はx=rcosθ,y=rsinθにおいてr=f(t),θ=2π−tとした形である。微分して2乗和を取ると、半径方向と円周方向の交差項が消え、(x′)2+(y′)2=(r′)2+r2(θ′)2となる。ここで θ′=−1 だから速さ2=(f′)2+f2.したがって条件から(f′)2=3f2.初期位置より f(0)=1、原点へ近づくことから半径は減少する。
よってf′=−3f,f(t)=e−3t.(2)
速さは 2e−3t なのでL=∫0a2e−3tdt=32(1−e−3a).
総評
難度6、計算量5、目安12〜18分。座標微分でも半径・偏角の分解でも、速さの2乗が (f′)2+f2 になる。
f(0)=1 と原点へ近づく条件により、増加解ではなく e−3t を選ぶことが重要である。
道のりは座標を再び微分せず、問題で与えられた速さ 2f(t) をそのまま積分すると簡潔である。
冊子PDFで見る東北大の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 東北大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。