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東北大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

平面上を運動する点Pの座標(x,y)が時刻tのときx=f(t)sint,y=f(t)costで表されている.
Pt=0のとき(0,1)にあり,
tが限りなく大きくなるとき原点(0,0)に近づき,
時刻tにおける速さは2f(t)に等しいという.

(1) 関数f(t)を求めよ.

(2) 時刻0から時刻aまでの間に,点Pが動く道のりを求めよ.
ただし,a>0とする.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

三角関数微分積分 式変形、定積分評価、計算整理

方針

x,y を直接微分し、速さの2乗で交差項が消えることを使う。
初期位置と原点へ近づく条件から指数関数の符号を決め、道のりは速さを積分する。

解答

(1)

t=0y=1 だからf(0)=1.座標を微分するとx=fsint+fcost,y=fcostfsint.よって速さの2乗は(x)2+(y)2=(f)2+f2.速さが 2f(t) なので f(t)0 であり、(f)2=3f2.f(0)=1 から正である区間では f の符号は途中で変わらない。
さらに原点へ近づく条件から f(t)0 だからf=3f.初期条件を用いてf(t)=e3t.(2)

時刻0から a までの道のり LL=0a2f(t)dt=20ae3tdt=23(1e3a).

別解

解法2(半径と回転角に分ける)

方針

原点からの距離を半径 r=f(t)、偏角を θ=π/2t と読む。
半径方向と円周方向が直交することを成分で確かめ、速さの式を得る。

解答

(1)

与式はx=rcosθ,y=rsinθにおいてr=f(t),θ=π2tとした形である。微分して2乗和を取ると、半径方向と円周方向の交差項が消え、(x)2+(y)2=(r)2+r2(θ)2となる。ここで θ=1 だから速さ2=(f)2+f2.したがって条件から(f)2=3f2.初期位置より f(0)=1、原点へ近づくことから半径は減少する。
よってf=3f,f(t)=e3t.(2)

速さは 2e3t なのでL=0a2e3tdt=23(1e3a).

総評

難度6、計算量5、目安12〜18分。座標微分でも半径・偏角の分解でも、速さの2乗が (f)2+f2 になる。
f(0)=1 と原点へ近づく条件により、増加解ではなく e3t を選ぶことが重要である。
道のりは座標を再び微分せず、問題で与えられた速さ 2f(t) をそのまま積分すると簡潔である。

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出典: 東北大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。