方針
対数の底をそろえるため,,, と置く。 なので はすべて正であり,分母の符号を心配せずに通分できる。和を とおき,,, を同じ正の分母で整理する。(3)は分子の因数分解から,どの二つの対数が等しいかを読む。
解答
,, とおく。 より である。またである。和を とおく。
(1)
分母 は正である。通分して整理すると である。分子の各項はすべて正であるから である。したがって が成り立つ。
(2)
同じ分母で整理すると である。これも分子の各項がすべて正であるから である。よって が成り立つ。
(3) を同じ分母で整理すると である。分母は正なので, となるための必要十分条件は である。これは を意味する。
対数は同じ底でとっているので, は , は , は と同値である。したがって必要十分条件は である。
別解
解法2
方針
分母を3数の和で比較して、通分せずに を示す。
等号条件だけは の分子を因数分解し、必要十分性を確認する。
解答
とおくと であり、(1)
などから加えると である。
(2) 右辺の各項を同様に を分母とする分数と比較すれば 、
すなわち を得る。
(3)
正の数を分母として整理するとしたがって の必要十分条件はこれは のうち少なくとも2つが等しいことと同値であり、
対数関数は単調だからが必要十分条件である。
総評
対数を正の文字に置き換えて通分する不等式問題である。目安時間は18分。 から が保証されるため,分母の符号を気にせず大小比較できる。(1)(2)は通分後の分子が正項の和になることを示すのが本質である。(3)では が三つの差の積に因数分解されるため,等号条件を「どれか二つが等しい」と正確に戻すことが大切である。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合し、高校数学の範囲内で完結させた。