方針
(1) は が区間 の内外にある場合を分け、 では左右の積分を直接計算して が最小であることを示す。(2)は を展開し、仮定により から までの項の積分が消えることを使う。(3)は(2)で自由に選べる として、(1)で最小を与える を選ぶ。
解答
(1)
まず とする。このとき である。よってである。
これを微分すると である。したがって では 、 では であり、 で最小となる。その値は である。
次に のときは、 で なので である。 のときも同様に から である。
したがって全体での最小値は であり、それを与える値は である。
(2)
二項展開によりである。ここで に を掛けた積分は、仮定によりすべて0である。したがって積分に残るのは の項だけであり、すべての実数 について が成り立つ。
(3)
(2) の等式で とおくと である。よって、 を用いるとである。(1)の結果を用いれば だから である。
の中心
別解
解法2
方針
最小化は微分を使わず、左右対称性と凸性で処理する。積分条件は「次数 以下の任意の多項式との積分が0」とまとめ、最良の中心多項式を選んで評価する。
解答
(1)
では は で下に凸であるから等号は のときに限る。区間外では端点へ近づけるほど積分が小さく
なるので、全実数でも(2)
は次数 以下の多項式である。仮定を線形結合すれば、
次数 以下の任意の多項式 についてである。よって(3)
を選び、 を用いると
総評
低次の積分条件を利用して、高次の積分を評価する誘導問題。目安時間は25分前後。(1)は が区間外にある場合も確認して、全実数での最小と言えるようにする必要がある。(2)では二項展開後に消える項が から までであることを明記する。(3)は を選ぶ理由が(1)にあるため、誘導のつながりを答案上でも見せたい。 2解法の結論を照合し、端点・符号・定義域・必要十分性を再確認した。 図は本文の論証を補助するものであり、縮尺に依存せず結論が得られる。