方針
(1) は部分積分で と , と を結ぶ。端点 での , の値が符号を決める。(2) では得た漸化式を順に使い,奇偶性も確認する。(3) は とおき, から までを代入して係数を決める。
解答
(1) とする。まずで部分積分を行う。, とするとである。端点で だから である。
次にで部分積分を行う。, とするとである。境界項はなので である。
(2) 順に求める。まずである。また で,より である。次に だから である。さらに より である。最後に だから である。したがってである。
(3) とおく。条件を で書くと である。(2) の値を代入すると,1本目から より である。2本目から より である。3本目から だから であり, を得る。よって である。
別解
解法2
方針
積分する関数の奇偶性を先に使い、必要な積分だけを偶数添字の漸化式で求める。最後は の偶数部分・奇数部分が別々の条件で決まることを利用する。
解答
(1)
部分積分によりである。
(2)
は が奇数なら奇関数なのでまた である。偶数 について (1) の2式をつなぐとよって以上から(3)
とする。 の条件は奇偶性によって第1式は だけ、第2式は だけを含む。
したがって である。第3式へ代入するとより となる。ゆえにである。
総評
難度は10段階中7、計算量は10段階中7。目安時間は25分。部分積分そのものは標準的だが,境界項の符号でミスが出やすい。 の式では が出るため, の偶奇を意識することが重要である。(3) は係数比較に見えるが,実際には から までを正確に用いる連立計算であり,途中の を誤ると全体が崩れる。 2解法の結論を照合し、端点・符号・定義域・必要十分性を再確認した。図を含む場合は本文との対応と縮尺に依存しない論証も確認している。