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東北大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

xy平面上に,媒介変数tにより表示された曲線
C:x=et−e−t,y=e3t+e−3tがある.

(1) xの関数yの増減と凹凸を調べ,曲線Cの概形を描け.

(2) 曲線C,x軸、2直線x=±1で囲まれる部分の面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安24分

関数、微分、積分 グラフの概形、増減表、面積計算

方針

まず dx/dt=et+e−t>0 から媒介変数 t と x が1対1に対応することを確認する。(et+e−t)2=x2+4 と3倍角型の展開を使い、y を (x2+1)x2+4 と表す。増減と凹凸は微分で調べる。面積は偶関数性を使い、媒介変数 x=et−e−t に戻すと積分が整理しやすい。

解答

(1) dxdt=et+e−t>0 であるから、x は t の増加関数であり、曲線は x の関数として表せる。 (et+e−t)2=(et−e−t)2+4=x2+4 であり、et+e−t>0 だから et+e−t=x2+4 である。また e3t+e−3t=(et+e−t){(et−e−t)2+1} なので y=(x2+1)x2+4 である。

これを微分すると y′=3x(x2+3)x2+4 である。したがって x<0 で減少、x=0 で極小、x>0 で増加する。さらに y′′=6(x4+6x2+6)(x2+4)3/2>0 であるから、曲線は常に下に凸である。頂点は (0,2) であり、y は偶関数なのでy軸対称である。

(2)
求める面積は ∫−11(x2+1)x2+4 dx である。ここで x=et−e−t とおくと dx=(et+e−t) dt であり、x=1 に対応する正の t を u とすると eu−e−u=1 である。

媒介変数のまま面積を計算すると∫−11y dx=∫−uu(e3t+e−3t)(et+e−t) dt=∫−uu{e4t+e−4t+e2t+e−2t} dt.ここで eu−e−u=1 より sinh⁡u=12,cosh⁡u=52 である。したがって sinh⁡2u=2sinh⁡ucosh⁡u=52,cosh⁡2u=32 であり、sinh⁡4u=2sinh⁡2ucosh⁡2u=352 である。積分値は sinh⁡4u+2sinh⁡2u=352+5=552 である。

【曲線 y=(x2+1)x2+4】

別解

解法2

方針

媒介変数のまま dy/dx=(dy/dt)/(dx/dt) と d2y/dx2 を計算し、t の符号から増減を読む。面積も y(dx/dt) を [−u,u] で積分する。

解答

(1) dxdt=et+e−t>0,dydt=3(e3t−e−3t).したがって dy/dx の符号は t の符号と一致し、t<0 で減少、t>0 で増加する。t=0 では (x,y)=(0,2) である。et+e−t=x2+4 とe3t+e−3t=(et+e−t)(x2+1)からy=(x2+1)x2+4.二階微分はd2ydx2=6(x4+6x2+6)(x2+4)3/2>0なので常に下に凸である。

(2)
x=1 に対応する u>0 は sinh⁡u=1/2 を満たす。面積は∫−uu(e3t+e−3t)(et+e−t) dt=sinh⁡4u+2sinh⁡2u=552.

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中6。目安時間は24分。採点ポイントは、媒介変数表示を y=(x2+1)x2+4 に直すこと、dx/dt>0 により増減を x で議論できること、面積計算で対応する t の範囲と dx を正しく入れることである。誤りやすいのは、et+e−t の正符号を確認せずに平方根を扱うこと、また面積で dx/dt を掛け忘れることである。

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出典: 東北大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。