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東北大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

f(x)=exccは定数)の逆関数をg(x)とする.

(1) g(x)を求めよ.

(2) y=f(x)y=g(x)のグラフの共有点の個数を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安20

指数・対数関数 逆算、グラフの概形微分による最大最小

方針

まず逆関数を定義域込みで求める。共有点については、f が単調増加であるため、f とその逆関数の交点は直線 y=x 上にあることを確認する。したがって exc=x、すなわち xlogx=c の正の解の個数を、導関数と最小値で分類する。

解答

(1) y=exc とおく。両辺の自然対数をとると logy=xc であるから x=logy+c である。したがって逆関数は g(x)=logx+c(x>0) である。

(2) f(x)=exc は単調増加である。y=f(x)y=g(x) の共有点を (α,β) とすると、β=f(α) かつ β=g(α) である。後者は α=f(β) を意味する。

もし α<β なら、f の単調増加性より f(α)<f(β) すなわち β<α となり矛盾する。α>β の場合も同様に矛盾する。よって共有点は必ず α=β、つまり直線 y=x 上にある。

したがって共有点の個数は exc=x を満たす正の x の個数に等しい。両辺の対数をとると xc=logx だから xlogx=c である。 ϕ(x)=xlogx(x>0) とおくと ϕ(x)=11x=x1x である。したがって 0<x<1ϕ(x)<0x>1ϕ(x)>0 であり、x=1 で最小値 ϕ(1)=1 をとる。また x+0logx+x+xlogx+ である。

よって xlogx=c の正の解の個数は{0(c<1),1(c=1),2(c>1)である。したがって共有点の個数も{0(c<1),1(c=1),2(c>1)である。

逆関数との共有点

別解

解法2

方針

逆関数との交点は単調増加性から y=x 上に限られる。交点方程式を h(x)=excx と置けば、厳密な凸性と唯一の極小値から、c による0・1・2個の分類が直接得られる。

解答

(1) y=excx=logy+cだからg(x)=logx+c(x>0).(2)
f は狭義単調増加である。f(α)=β かつ f(β)=α なら、αβ は単調性に矛盾する。したがって共有点は y=x 上にあり、exc=xの解に対応する。h(x)=excxとおくとh(x)=exc1,h(x)=exc>0.よって唯一の極小点は x=c であり、h(c)=1c.また xx+ の両方で h(x)+ である。したがって零点の個数は{0(c<1),1(c=1),2(c>1).これが二つのグラフの共有点の個数である。

総評

逆関数の基本問題に見えるが、「逆関数との共有点は直線 y=x 上」と言い切るには単調増加性の確認が必要である。目安時間は20分前後。xlogx の最小値を調べる際は定義域 x>0 と両端の様子まで書くと、解の個数分類に抜けがなくなる。失点しやすいのは、g(x) の定義域を書かないこと、または c=1 の接する場合を2個と数えてしまうことである。

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出典: 東北大学 2003年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。