方針
右側の枝との接点を 、左側の枝との接点を と置き、値と微分係数の一致条件を立てる。2本の接線条件を引くと が決まり、対称性を含めて 、、 が得られる。各枝と の差は接点で重解をもつ2次式なので、右側では 、左側では と書ける。最後は と に分けて積分する。
解答
右側、すなわち の枝 との接点の 座標を とする。また左側、すなわち の枝 との接点の 座標を とする。
右側の接点では、値と微分係数が等しいので かつ である。左側の接点では かつ である。
まず傾きの2式を引くと である。したがって より である。また傾きの2式から であり、同時に である。これらを合わせると となり、上と一致する。さらに から が分かる。よって である。
傾きの式に代入すると である。値の一致式から であり、 を代入して を得る。
次に面積を求める。右側では、 は2次式で、接点 で重解をもつ。また の係数は である。したがって である。同様に左側では である。ここで なので であり、これらは面積の被積分関数としてそのまま使える。
したがって囲まれた図形の面積 は である。 だから であり、 となる。 を代入して である。よって である。
条件・検算
接点は を満たし、区分の境界 をまたぐ。差が接点を重解にもつことにより、被積分関数の符号と上側曲線が自動的に確認できる。
総評
難度7、計算量7。区分的に定義された曲線へ1つの放物線が左右で接するため、接点を2つ置いて条件を整理する必要がある。目安は25分程度。傾きの一致から と まで出せると、残りはかなり見通しがよい。面積計算では、接することにより差の2次式が 、 になる点を使うと、長い展開を避けられる。 なので であり、どちらが上側かを確認してから積分することが大切である。
問題・解答の積分・総和・極限は原則として独立行に置き、分数は表示サイズで可読性を確保した。図は原問題の復元図または答案の論理関係を確認するための独自作図であり、解法の境界条件と結論を本文だけでも追えるようにした。