方針
三角形 に注目し, を の半径,,, として余弦定理を使う。 のときは3辺が具体的に分かるので,もう一度余弦定理で を出す。共通部分の面積は2円の対称性を用い,中心 の扇形と中心 の扇形を足して,重複して含まれる四角形 の面積を引く。
解答
(1) の半径を とする。点 は2つの円の交点だから である。また である。三角形 に余弦定理を用いると すなわち である。これを について解くと となる。 より であるから,負号の解は負になる。半径は正なので である。
(2) のとき,(1) より である。三角形 で,角 に対して余弦定理を用いるとである。したがって である。
(3)
(2) のとき,三角形 では であるから である。交点 は直線 に関して対称なので,中心 で見た扇形の中心角は ,中心 で見た扇形の中心角は である。
共通部分は,中心 ,半径 ,中心角 の扇形と,中心 ,半径 ,中心角 の扇形を合わせ,その中で重複して数えた四角形 を引けばよい。
まず2つの扇形の面積の和はである。また三角形 は で直角なので であり,四角形 の面積はその2倍で である。したがって共通部分の面積は である。
総評
難度6、計算量5。想定時間は20分程度。2円の交点と中心を結んだ三角形に余弦定理を使い、共通部分を扇形の和として処理する問題である。(1)では半径として正の解を選ぶ理由、(3)では中心角がそれぞれ と になる理由を明示する。2つの扇形から四角形を引く分解で答えを検算した。