方針
対数で連立一次漸化式に直す。(1) は特定の初期値から始まる数列なので、形式的な係数比較だけではなく、最初の3項が等比数列の条件を満たすことから候補を絞り、その各候補が全項で十分であることを確認する。(2) は と の2本の等比数列を連立する。
解答
(1)
なのでとおける。漸化式の対数をとるとである。初期値は だからとなる。
とおくとまず なら であり、公比 に対して とならないので等比数列ではない。 のとき、等比数列であるためには少なくともが必要である。したがってより に限られる。
逆に ならなので公比7の等比数列である。また ならなので公比4の等比数列である。よって必要十分な はである。
(2)
上で得た2本の等比数列の初項はであるから後者を2倍して前者と加えるとしたがってである。 を代入すると となり、初期値とも一致する。
別解
解法2(2階漸化式へ帰着)
方針
(1) は最初の3項に等比条件を課し、候補 を得て十分性を直接確認する。(2) は を消去して の2階線形漸化式を作り、特性方程式で解く。
解答
(1)
、、 である。 とおけば は なので不適である。それ以外では が必要で、を解くと を得る。実際なので、どちらも十分である。
(2)
第一の漸化式からである。また初期値は である。特性方程式より を解くと であるからこの式は元の初期値と漸化式から導いたので全ての自然数 に対して成り立つ。
総評
難度6、計算量5、想定時間20分。公式の出題意図は、等比数列と対数の性質を組み合わせることにある。公式講評が特に指摘する通り、 は任意の値を動くわけではないため、単なる形式的な係数比較だけでは必要性の証明にならない。最初の3項から候補を絞り、 のそれぞれで全項の漸化式を確認すれば必要十分性が完結する。(2) は2本の等比数列を連立する方法と、 の2階漸化式へ落とす方法が相互検算になる。初期値 の符号にも注意する。