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東京大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

2つの放物線C1:y=2x2+1C2:y=x2+c の共通接線の方程式を求めよ.
ただしcは定数で,c<1をみたすものとする.
つぎに,共通接線と放物線C1で囲まれた部分の面積をS1
共通接線と放物線C2で囲まれた部分の面積をS2としたとき,
S1S2の値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算対称性の利用

方針

共通接線を y=mx+b と置き、各放物線との交点方程式の判別式を0にする。
2本の接線の対称性を使い、右半分の放物線と接線の差を積分する。

解答

共通接線を y=mx+b とおく。まず C1:y=2x2+1 に接する条件を求める。交点は 2x2+1=mx+b すなわち 2x2mx+(1b)=0 であり、接するためには判別式が0であればよい。よって m28(1b)=0 から b=1m28 である。

次に C2:y=x2+c に接する条件は x2+c=mx+b すなわち x2+mx+(bc)=0 が重解をもつことである。よって m24(bc)=0 から b=c+m24 である。

2つの b が等しいので 1m28=c+m24 である。したがって 3m28=1c となり、m=±8(1c)3 である。また b=c+23 である。よって共通接線は y=±8(1c)3x+c+23 である。

ここで k=8(1c)3 とおく。k>0 であり、2本の接線は y=±kx+1k28 である。 C1 と2本の接線で囲まれる部分は対称である。右半分では、上が C1、下が接線 y=kx+1k2/8 で、接点は x=k/4 である。したがってS1=20k/4{2x2+1(kx+1k28)}dxである。中身は 2x2kx+k28=2(xk4)2 だからS1=20k/42(xk4)2dx=k348である。

同様に、C2 と2本の接線で囲まれる部分の右半分では、上が接線 y=kx+c+k2/4、下が C2 で、接点は x=k/2 である。よってS2=20k/2{kx+c+k24(x2+c)}dxである。中身は x2kx+k24=(xk2)2 なのでS2=20k/2(xk2)2dx=k312である。したがって S1S2=14 である。

別解

解法2(接点を媒介変数にする)

方針

C1 上の接点を x=rC2 上の接点を x=s とし、
接線の傾きと切片を一致させる。面積は接線との差が接点からの平方になることを使う。

解答

C1x=r における接線はy=4rx+12r2.C2x=s における接線はy=2sx+c+s2.同じ直線になる条件は4r=2s,12r2=c+s2.よって s=2r6r2=1c である。r=±(1c)/6 を取るから、
傾き 4r と切片 12r2 を用いてy=±8(1c)3x+c+23.r>0 とする。C1 と右側の接線との差は2x2+1(4rx+12r2)=2(xr)2.したがってS1=20r2(xr)2dx=4r33.C2 側では右の接点が x=2r で、接線と放物線との差は(x2r)2.よってS2=202r(x2r)2dx=16r33.したがってS1S2=14.

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中5程度。想定時間は16分から22分程度。共通接線を判別式0で出し、対称性を使って面積比を計算する標準的な微積分問題である。採点では、2本の接線を両方出すこと、C1 側と C2 側で上下の差を取り違えないこと、右半分を2倍する範囲を接点までにすることが重要である。比は c によらないので、途中で k を導入すると整理しやすい。
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出典: 東京大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。