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東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

xy 平面において、曲線 y=x3+ax 上の x>0 の部分に、
P を次の条件を満たすようにとる。ただし a>0 とする。

P におけるこの曲線の接線と y 軸との交点を Q とするとき、
原点 O における接線が QOP を二等分する。

このとき、QOP の面積 S(a) の最小値と、それを与える a の値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

微分図形と方程式関数 接線・法線三角比の利用微分による最大最小置換

方針

Px 座標を u>0 とし、接線から Q を求める。
角の二等分線は2方向の単位ベクトルの和で表し、傾き条件から u2a で表す。

解答

P=(u,u3+au) とおく。点 P における接線の傾きは a3u2 だから、
接線と y 軸との交点はQ=(0,2u3)である。直線 OP の傾きをm=au2とおく。OQOP の単位方向ベクトルは、それぞれ(0,1),(1,m)1+m2である。したがって内角の二等分線の傾きはm+1+m2.一方、原点における接線は y=ax なのでa=m+1+m2.m=au2 を代入するとu2=1+(au2)2.2乗して整理すればu2=a2+12a.底辺を OQ と見ると、その長さは 2u3、高さは u である。よってS(a)=122u3u=u4=14(a+1a)2.a>0 よりa+1a2であり、等号は a=1 のときに成り立つ。したがってminS(a)=1,a=1.接線と角の二等分線

別解

解法2

方針

角の二等分線上の点は角を作る2直線からの距離が等しいことを使う。
傾き a の直線上の具体的な点 T=(1,a) を選ぶと、条件が短く式になる。

解答

P=(u,u3+au)u>0 とおく。接線の式からQ=(0,2u3)を得る。また直線 OPy=mx,m=au2である。原点における接線 y=ax 上の点 T=(1,a) をとる。
この直線が QOP の二等分線なので、T から直線 OQOP までの距離は等しい。

直線 OQx=0 だから距離は 1 である。直線 OPmxy=0 なので距離はma1+m2=u21+m2.よってu2=1+(au2)2.これを2乗して2au2=a2+1,u2=a2+12a.三角形の面積はS(a)=12OQu=u4=14(a+1a)2.ここで(a1a)20より (a+1/a)24 であり、等号は a=1 のときである。
したがってminS(a)=1,a=1となる。

総評

難度は6、計算量は5。角の二等分条件を傾きの平均と誤解しないことが核心である。単位ベクトル法と距離法の双方から 2au2=a2+1 を得て、面積式と最小条件を照合した。2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、図の縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。