方針
辺を表す複素数を とおく。各辺は直前の辺を 回転して 倍したものなので、 は等比数列になる。最初の一直線条件から を決め、 を等比数列の和で表す。収束は公比の絶対値で判定し、最後は極限の虚部を微分して最大化する。
解答
(1) 図の向きでは、辺 は辺 を反時計回りに 回転し、長さを 倍したものである。特に が同一直線上にあるためには、 と の偏角の差が または でなければならない。したがって左辺は だから、 よりこの値なら同じ相似関係が以後も繰り返され、条件(a)--(c)を満たす。
(2) とおくと、 でありよって、 とおけばまた である。すなわち(3) なので、上式より が収束することと が収束することは同値である。 なら である。 なら絶対値が発散する。 で が収束すると仮定すれば、となるが、, に反する。したがって必要十分条件はすなわちである。複素数列 の収束は実部列 と虚部列 がともに収束することと同値なので、主張が示された。
(4) 収束する範囲では とおき分母を実数化するとよって(5) とおくと であり、この右辺を で微分すると、その符号は の符号に一致する。したがって で最大となり、この範囲で だから、最大値はである。
条件・検算
収束条件では端点 を含めない。最大点 は の内部にあり、実際に達成される。
総評
難度6、計算量6。想定時間は25分程度。最初に辺ベクトルを複素数化できれば、一直線条件、一般項、収束判定が一つの公比でつながる。得点差がつくのは、 を単に除外せず非収束を説明する点と、(5)で の範囲を明記する点である。なお原資料の角記号が三角形記号として取り込まれていたため、問題文では に訂正し、紙面図が担っていた の向きも文章で補った。